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北海道の家を暖かく保つ秘訣 ~気密・断熱の本当の話~

公開日:2025.07.17

◇ 北海道の家を暖かく保つ秘訣 ~気密・断熱の本当の話~ ◇

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北海道の厳しい冬を快適に過ごすためには、断熱と気密が非常に重要です。このコラムでは、北海道での暮らしをより暖かく快適にするために、断熱・気密の基礎知識から、リフォームで性能を向上させるポイントまでを解説します。

目次

1. 高断熱・高気密住宅ってどういうこと?

近年、住宅の性能として注目されている「高断熱」と「高気密」。この2つが揃うことで、私たちの暮らしはどのように変わるのでしょうか?それぞれの特徴と、それらがもたらすメリットについて見ていきましょう。

 

■魔法瓶のような「高断熱住宅」

高断熱住宅とは、まるで魔法瓶のように家全体を高性能な断熱材で覆った住宅のことです。魔法瓶が飲み物の温度を長時間保つように、高断熱住宅も外気温の影響を受けにくく、室内の快適な温度をしっかりキープします。

 

メリット1:一年中快適な室温と省エネ

高性能な断熱材やサッシによって外気温の影響を受けにくくなるため、少ない冷暖房で夏は涼しく、冬は暖かい室内環境が実現します。特にエネルギー価格が高騰する昨今、日々の光熱費を大幅に抑えることができ、家計にも優しい暮らしが実現できます。

 

メリット2:計画換気で健康的な空気環境

魔法瓶が必要な時にだけ蓋を開けるように、高断熱住宅では計画的な換気システムが重要です。このシステムにより、新鮮な空気を取り入れつつ、室内の温度を大きく変動させることなく換気が行われます。結果として、結露やカビの発生を抑え、クリーンで健康的な室内環境を維持できます。

 

■隙間ゼロを目指す「高気密住宅」

高気密住宅とは、家の隙間を徹底的に少なくし、空気の出入りを限りなくゼロに近づけた住宅を指します。どれだけ優れた断熱材を入れても、隙間風が入ってきてしまっては、その性能を十分に発揮できません。

 

高気密化によって、初めて高断熱のメリットを最大限に活かすことができます。具体的には、前述の計画的な換気が可能になり、室内のきれいな空気を保ちながら熱のロスを最小限に抑えることができます。

 

■相乗効果で実現する快適で健康な暮らし

高断熱と高気密、この2つの要素が揃うことで、相乗効果が生まれます。

 

光熱費の大幅削減: 少ないエネルギーで室温を快適に保てるため、光熱費の節約に大きく貢献します。

 

ヒートショックのリスク軽減: 家の中の温度差が少なくなるため、冬場の急激な温度変化によるヒートショックのリスクを減らし、ご家族の健康を守ります。

 

北海道での重要性: 特に寒さの厳しい北海道では、高断熱・高気密住宅は快適な室内環境を実現するための重要なカギとなります。

高断熱・高気密住宅は、日々の快適さだけでなく、健康や家計にも大きなメリットをもたらす、これからの時代に求められる住まいと言えるでしょう。

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2. DIY断熱とプロの断熱工事の違い 注意したい落とし穴についても解説!

「自分でできることは自分でやりたい!」とお考えの方にとって、DIYでの断熱改修は魅力的に映るかもしれません。そこで、DIYとプロそれぞれについて抑えておきたいポイントをまとめます。

 

■手軽な「DIY断熱」とその落とし穴

窓に断熱シートを貼ったり、隙間テープを使ったり、ボード状の断熱材を貼るなど、ホームセンターで手に入る材料で手軽に始められるのがDIY断熱のメリットです。一時的な効果を実感できることもあるでしょう。

 

しかし、専門知識がないまま行うDIY断熱には、以下のような落とし穴があります。

 

効果の限定性: 断熱材の選び方や施工方法を間違えると、期待する効果が得られない場合があります。

 

新たな問題の発生: 不適切な施工は、壁内結露などを引き起こす可能性があり、これがカビの発生や家の構造材の劣化につながることもあります。

 

■プロの断熱工事

正確な診断と最適な提案: 建物全体の構造や劣化状況を詳細に診断し、その家に最適な断熱材や工法を選定します。

 

見えない部分の確実な施工: 壁の中、床下、屋根裏など、見えない部分の断熱は特に専門性が高く、確実な施工にはプロの技術が不可欠です。

 

高気密化の徹底: 断熱効果を最大限に引き出すための気密処理も、素人には難しい細かな作業が多く、プロの経験と技術力が問われる部分です。

 


費用対効果、安全性、そして確実な断熱効果を長期的に求めるのであれば、やはり専門家への依頼が安心で確実です。特に北海道のような寒冷地では、その土地の気候を知り尽くし、豊富な実績と技術を持つプロだからこそ、最適な断熱・気密改修を提案し、本当に快適で健康的な住まいを実現してくれます。

 

DIYで手軽にできる範囲もありますが、家の寿命や家族の健康に関わる断熱工事は、信頼できるプロに任せるのが賢明な選択と言えるでしょう。

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3. リフォームで断熱性能を上げるポイント

リフォームで家の断熱性能を効果的に高めるには、いくつかの重要なポイントがあります。これらを押さえることで、より快適で省エネな暮らしを実現できます。

 

1.窓の性能アップが最重要!

家の中で最も熱の出入りが大きいのが「窓」です。古いサッシや一枚ガラスの窓を交換するだけでも、断熱性能は劇的に向上します。

 

二重窓: 今ある窓の内側にもう一つ窓を設置する方法です。手軽に断熱効果を高められます。

 

Low-E複層ガラス: 特殊な金属膜がコーティングされたガラスで、断熱性・遮熱性に優れています。

 

2.壁・床・天井への断熱材追加・入れ替え

窓の次に大切なのが、「壁」「床」「天井(屋根)」への断熱材の追加や入れ替えです。特に面積の大きい壁や天井に断熱材を入れると、家全体の保温性が大幅に高まります。

 

充填断熱: 壁を剥がさずに、内部に断熱材を吹き込んだり充填したりする工法です。

 

外断熱: 外壁の上から断熱材を貼る工法で、家全体を包み込むように断熱できます。

 

ご自宅の状態やご予算に合わせて、最適な工法を選びましょう。

 

3.隙間対策!「気密性能」の向上

どんなに高性能な断熱材を入れても、「隙間」から空気が漏れていては効果が半減してしまいます。断熱リフォームと合わせて、以下の場所の気密処理も徹底しましょう。

 

窓やドア周りの隙間

 

壁と床の取り合い部分

 

隙間をなくすことで、断熱材の効果を最大限に引き出し、熱のロスを最小限に抑えられます。

 

これらのポイントを踏まえたリフォームは、特に北海道のような寒冷地において、快適で省エネな暮らしを実現するために非常に重要です。特に今は札幌市で「住宅エコリフォーム補助制度」という補助金を使ってお得にリフォームができるチャンス!

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4. まとめ

建築舎では「新築以上の性能」を目指し、リノベという言葉が流行る前からたくさんの中古住宅を再生してきました。まずはお気軽にご相談いただき、ご自宅の断熱・気密性能の診断から始めてみてはいかがでしょうか。

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投稿者プロフィール

代表取締役

株式会社 建築舎 
代表取締役 杉山 聡

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