
建築舎のコラム
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築30年超でも快適に!北海道の「寒さ対策」リノベ術
公開日:2025.07.30
◇ 築30年超でも快適に!北海道の「寒さ対策」リノベ術 ◇

北海道の厳しい冬を、築30年を超えるような住宅で快適に過ごすためには、効果的なリノベーションが不可欠です。
古くなった家でも暖かく、そして省エネな住まいを実現するためのポイントをご紹介します。
目次
1. 北海道の寒さ対策 断熱リノベーションのポイント
築年数の古い住宅では、現在の断熱基準を満たしていないことがほとんどです。快適性を大きく向上させるには、以下の「断熱・気密性能アップ」が最重要です。
■窓の性能アップ:熱の出入りをシャットアウト
家の中で最も熱が逃げやすいのが窓です。古い窓は断熱性が低いため、最新の高断熱窓への交換が最も効果的です。
二重窓(内窓): 既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する方法。手軽に断熱性・防音性を高められます。
Low-E複層ガラス: 特殊な金属膜で断熱性能を高めたガラス。夏の遮熱効果も期待できます。
樹脂サッシ: 熱伝導率が低く、結露を抑える効果が高いサッシです。
■壁・床・天井(屋根)の断熱強化:家全体を魔法瓶に
窓だけでなく、家全体を「魔法瓶」のように包み込むことで、室内の熱を逃がさず、外の寒さを遮断します。
壁: 既存の壁の内側や外側から断熱材を充填・追加する。工法は多岐にわたるため、家の構造や予算に合わせて選びましょう。
床: 床下からの冷気を遮断するために、床下に断熱材を敷き詰めたり、床自体を断熱性の高いものに改修します。
天井・屋根: 熱は上へと昇るため、天井や屋根裏の断熱も非常に重要です。適切な断熱材を追加・交換することで、暖房効率が格段に向上します。
■気密性の向上:隙間風をなくす
どんなに断熱材を入れても、「隙間」が多いとそこから冷たい空気が侵入し、暖かさが逃げてしまいます。リノベーションの際には、窓やドア周り、壁と床の取り合いなど、隙間が生じやすい部分の徹底的な気密処理が不可欠です。これにより、断熱材の効果を最大限に引き出し、計画換気も可能になります。
2. 築古住宅に適したリノベーションの考え方
築30年を超える住宅のリノベーションでは、単に設備を新しくするだけでなく、「家の基本性能向上」と「将来を見据えた計画」が重要です。
■構造チェック
長年の使用で構造材が傷んでいる可能性もあります。リノベーションの前に、専門家による構造診断で問題がないか確認しましょう。
■ライフスタイル変化への対応
間取り変更やバリアフリー化など、現在の家族構成や将来のライフスタイルに合わせた空間づくりを検討します。
■「長く住み継ぐ」視点
目先の費用だけでなく、長期的な視点で光熱費削減効果やメンテナンス性を考慮し、資産価値向上に繋がるリノベーションを目指しましょう。
3. 二世帯・実家リフォームで住宅を引き継ぐ
親御さんの住まいやご実家をリノベーションして住み継ぐケースも増えています。
これは、既存の建物を活かすことで、新築よりもコストを抑えつつ、家族の歴史を繋ぐ素晴らしい選択肢です。
■二世帯住宅化
互いのプライバシーを尊重しつつ、適度な距離感で暮らせる間取りを検討します。
■バリアフリー化
高齢の家族が安心して暮らせるよう、段差解消や手すりの設置、引き戸への変更などを行います。
■家族構成に合わせた間取り
子供の独立や同居など、家族構成の変化に合わせて部屋数や広さを柔軟に変更できます。
4. まとめ
築30年超の住宅でも、適切な断熱・気密改修と将来を見据えたリノベーションを行うことで、北海道の冬でも快適に、
そして長く住み続けられる住まいへと生まれ変わります。
特に今は札幌市で「住宅エコリフォーム補助制度」という補助金を使ってお得にリフォームができるチャンス!
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