建築舎のコラム
column
わかりやすい!都市ガスとプロパンガスそれぞれの特徴と料金の違い
公開日:2024.07.17
更新日:2024.07.24
◇ わかりやすい!都市ガスとプロパンガスそれぞれの特徴と料金の違い ◇
都市ガスとプロパンガス、それぞれ聞いたことはあると思いますが、具体的に何がどのように違うのか、いまいちわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、都市ガスとプロパンガスの違いや、それぞれの特徴、料金についても掘り下げていきます。
目次
1. 都市ガスとプロパンガスの違いとそれぞれの特徴
都市ガスとプロパンガスは、両方とも一般的なガス供給方法です。しかし同じガスでも、それぞれ異なる特性を持っています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
都市ガス |
プロパンガス |
|
原料・成分 |
液化天然ガス |
液化石油ガス |
供給方法 |
地下パイプラインを通じて供給される |
タンクに液化されたガスを貯蔵し、必要に応じて供給される |
供給可能地域 |
都市部や一部の地域で利用可能 |
都市ガスが届かない地域でも利用可能 |
重さ |
空気より軽い |
空気より重い |
都市ガスの主成分はメタンで、原料は輸入された天然液化ガスです。また、一部ではバイオガスなど再生可能エネルギー源も利用されています。そのため都市ガスは比較的クリーンな燃料とされており、環境への影響が少ない特性があります。燃焼時に二酸化炭素や窒素酸化物が発生しますが、一般的には排出量が少ないとされています。
また安定した供給と一定の圧力を持ち、地下のガス管を通じて供給されます。そのため都市ガスは都市部や市街地での使用が多いのが特徴です。
プロパンガスの主成分はプロパンで、原料は原油です。プロパンガスの多くは輸入された液化プロパンガスが使用されています。プロパンガスはタンクに液化されて供給されるため、運搬や保管が簡単です。燃焼時に一部の有害物質を排出する可能性がありますが、近年の技術進歩により排出量の低減が図られています。
またプロパンガスは都市ガスと比較して圧力が高く、少量のタンクで多くのエネルギーを蓄えることができるため、遠隔地や地域のガス供給が困難な場所でも利用されています。
2. 都市ガスとプロパンガス 料金の違い
【都市ガスの料金】
基本料金(円) |
1㎥あたりの単位料金(円) |
|
0㎥~15㎥ |
946.00 |
227.30 |
15㎥を超えて50㎥まで |
1454.20 |
193.42 |
50㎥を超えて200㎥まで |
2,013.00 |
182.24 |
都市ガスは、基本料金+(従量単価×使用量)
になります。そのため使用量に応じて基本料金と単価が変わってきます。
次にプロパンガスです。プロパンガスも、基本料金(従量単価×使用量)になります。下記は2024年4月の北海道の平均価格になります。
【プロパンガス料金】
基本料金(円) |
料金(円) |
|
5㎥使用した場合 |
2,209 |
6,820 |
10㎥使用した場合 |
2,209 |
11,161 |
20㎥使用した場合 |
2,209 |
19,408 |
50㎥使用した場合 |
2,209 |
42,616 |
上記から料金の比較をしてみると
使用量 |
都市ガス(円) |
プロパンガス(円) |
5㎥使用した場合 |
2082.5 |
9,029 |
10㎥使用した場合 |
3,219 |
13,370 |
20㎥使用した場合 |
5,322.6 |
21,617 |
50㎥使用した場合 |
11,125 |
4,4825 |
(出典:石油情報センター2024.4北海道)
単純に数字だけ見ると圧倒的に都市ガスのほうが価格が低いですが、熱量はプロパンガスのほうが約2.2倍多くなります。
2.2倍の差を見ても、都市ガスのほうが価格的には有利です。
3. 都市ガスとプロパンガスどっちがおすすめ?
それでは、都市ガスとプロパンガス、どちらがよいのでしょうか。
まず都市ガスのメリットは、安定した供給と価格の安さです。都市部や市街地では、ガスラインが整備されており、供給が安定しています。しかし都市部に限ったことで、地方に行くと都市ガスが整備されていない地域も多くあるため、ガス管工事費などの追加のイニシャルコストが発生する場合があります。
また、災害などの場合に復旧に時間がかかるなどのデメリットもあります。
一方、プロパンガスのメリットは、遠隔地や地方のガス供給が難しい場所でも利用が可能という点です。プロパンガスはガスボンベを設置すれば供給可能なため、ガスラインの供給が難しい場所でも利用ができます。また、プロパンガスはエネルギー密度が高く、少量のタンクで長期間利用できるため、遠隔地や非常時の備えとしても適しています。
しかし都市ガスに比べ、料金が高いことや、ガスボンベを設置しなければいけないというデメリットもあります。
地域の特性や料金・エネルギー密度など、自分に合うタイプのガスを選びましょう。
4. まとめ
今回のコラムでは、都市ガスとプロパンガスの特徴や料金の違いについてご紹介しました。
札幌市東区の工務店、株式会社 建築舎では、戸建てリノベーションを主として、新築やリフォームでも、高気密・高断熱で光熱費を下げられるような住まいづくりを大切にしています。どんなにガス料金が安くても、おうちが寒くて暖房費がかさむようでは意味がありませんよね。
お財布にも地球にも優しい、エコな住まいをご提案します。ぜひご相談ください。