建築舎のコラム

平屋リノベーションのメリットにはどのようなものがあるか、具体的に見ていきましょう。

メリット1.シンプルな構造
年齢を重ねると階段の上り下りが難しく なることがありますが、平屋ならその心配がありません。また、全ての部屋が1階にあるため、家全体が一体感を持ち、動線もシンプル。赤ちゃんからお年寄りまで、段差での転倒リスクが軽減されるほか、身体が不自由な方でも暮らしやすいのは圧倒的に平屋と言えるでしょう。

メリット2.冷暖房効率の向上
暖かい空気は上昇するため、二階建ての家では、冬は上階が寒くなりがちですが、平屋ではその心配がありません。エネルギー効率もよくなり、冷暖房費用削減が期待できます。

メリット3.家族の気配を感じられる
家族の気配を感じながら過ごせるのも、部屋同士がワンフロアで繋がる平屋ならでは。声も届きやすく、お子さまがいるご家庭も安心です。

メリット4.台風や地震に強い
2階部分の重量がなく、シンプルな構造で揺れが分散されるため、地震にも強い平屋。風を受ける面積が少ないことから、台風や強風にも強いというメリットがあります。

メリット5.メンテナンスのしやすさ
構造がシンプルな平屋は、外壁や屋根のメンテナンスがしやすいのもポイントです。経年により外壁を張り替える必要がでてきた場合にも、コストを抑えられるでしょう。

北海道の冬は非常に厳しいため、平屋リノベーションのメリットが特に目立ちます。上記で挙げた暖房効率のほか、屋根の雪おろしにおけるリスクも低減されます。
リノベーションで高断熱の窓や壁材を使用することで、寒さを防ぎ、北海道の冬も快適に過ごせる住まいが実現します。 

平屋リノベーションは、シニア層や子育て層に特におすすめです。その理由は、平屋の設計がど ちらのライフステージにも適しているからです。 

シニア層にとって、平屋の最大のメリットは階段がないこと。家全体がフラットで、段差も少なくできるため、転倒のリスクが減ります。リノベーションによってバリアフリー設計にすることで、さらに安全で快適な住環境を整えることができるでしょう。

フラットな設計は、小さな子どもがいる家庭でも安心です。階段からの転落事故を防げるため、親としては心配事が減ります。また、すべての部屋が1階にあることで、子どもたちが遊んでいる場所にもすぐにアクセスでき、目が届きやすくなります。 

リノベーションによって、広々としたリビングやプレイルームを作ることで、家族全員が快適に過ご せる空間を確保できます。オープンな間取りにすることで、家族が一緒に過ごす時間も増えるほか、子どもたちが成長するに従って、柔軟にスペースをアレンジすることも可能です。 

平屋リノベーションは、シニア層や子育て層にとって、非常に理想的な住まいの選択肢です。各ライフステージに応じたメリットを活かし、理想の住まいを実現するために、平屋リノベーションを検討してみるのも良いでしょう。 

平屋のリノベーションを考える際、最も重要なポイントの一つが「断熱性」です。特に寒冷地や四季の変化が大きい地域では、断熱性が住まいの快適さやエネルギー効率に大きな影響を与えます。

それでは、平屋リノベーションにおける断熱性の重要性とそのポイントをご紹介します。 

平屋のリノベーションにおいて断熱性を高めることは、快適な生活環境を作るために欠かせませ ん。断熱性能が良いと、外気温に左右されずに家の中を一定の温度に保つことができ、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせます。これにより、冷暖房の効率も向上し、光熱費の節約につながります。 

さらに、断熱・気密性の高い家は結露を防ぎ、カビやダニの発生を抑えることができます。これは、家族の健康を守るためにも非常に重要な要素。家全体の快適さや耐久性を向上させるだけでなく、生活の質を大きく改善します。 

リノベーションで断熱性を高める断熱材は、家の断熱性能を決定づける重要な要素です。リノベーションの際には、壁、天井、床に高性能な断熱材を取り入れることが重要です。例えば、グラスウールやセルロースファイバー、発泡ポリスチレンなど、さまざまな断熱材がありますが、それぞれの特徴を理解し、最適なものを選ぶことがポイントです。
断熱性に非常に優れた素材として、スーパーウォールリフォーム工法という特殊な断熱パネルを使用した工法もおすすめです。

また、環境に配慮した北海道生まれの全館空調システム「エコブレス®︎」も断熱性にこだわった有効な手段です。（リノベーションにエコブレス®︎を採用するには高い技術を要するため、取り扱う業者は限られています）

ほかにも、窓の断熱性能を高めることも大切です。トリプルガラスや断熱ガラスを採用することで、外気の影響を大幅に減らし、室内の温度を安定させることができます。窓枠やサッシの断熱性能も確認し、必要に応じて交換や改修を行いましょう。

断熱性とセットで意識したいのは気密性能。一定の気密性が保たれることで初めて暖房や冷房の効果を最大限に引き出すことができます。気密シートや気密テープ、コーキングなどしっかり気密施工を行うことが大切です。また、外壁や屋根の隙間もチェックし、必要に応じて補修することで、気密性は向上します。 

本記事でご紹介したように、北海道では特に、平屋リノベーションはおすすめです。株式会社　建築舎では、2階建ての家も断熱・気密を高めた新築同様の平屋に改築するリノベーションプランをご用意しています。平屋が気になる・2階建ての実家をリノベーションで平屋にしたいなど、小さなことでもお気軽にご相談ください。