建築舎のコラム
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快適・省エネ 全館空調は後付けできる? ~リノベでもできます!~
公開日:2024.10.10
◇ 快適・省エネ 全館空調は後付けできる? ~リノベでもできます!~ ◇
全館空調は、文字のとおり、家全体の空調を整えるシステムの一つ。部屋ごとを冷暖するエアコンとは異なり、廊下やトイレ、浴室など隅々まで、家の中の空気を循環させて快適な温度を保ちます。本コラムでは、快適で省エネな全館空調を後付けできるのか、リノベーションで全館空調にする際の費用目安などについてご紹介していきます。
目次
1. 魅力いっぱい!注目の全館空調について
全館空調とは、家全体の温度を一つのシステムで均一に保つことができる、今注目の空調システムです。
空調機器1台(広さによっては2台)を屋根裏や床下などに設置し、それぞれの室内へと空気を循環させます。普通のエアコンは部屋ごとに設置しますが、全館空調なら家全体を同じ温度に保てるため、部屋を移動しても寒暖差がありません。夏は家中どこにいても涼しく、冬も家全体が暖かい環境になります。
また、全館空調は空気もきれいにする機能がついているものが多く、ホコリや花粉に対する効果も期待できるため、アレルギー対策にもなります。さらに、一度温度を設定しておけば自動で家全体がその温度に保たれるため、毎回調整する手間がありません。省エネ設計のシステムも増えているので、電気代を節約できる点も大きな魅力です。全館空調を導入することで、家全体が四季を通じて快適な空間に変わり、より住みやすい生活を実現できます。
2. 全館空調は後付けできる!リノベーションと同時がおススメ
大掛かりな工事が必要そうな全館空調ですが、後付けはできるのでしょうか。
結論からいうと、システムによっては、後付けが可能なものもあります。ただし、全館空調は、気密や断熱など性能によってはその効果が十分発揮できないため、性能が十分でない場合は光熱費が跳ね上がってしまう可能性があります。このため、性能の見直しもできるリノベーションのタイミングでの設置を検討することをおすすめします。
特に、配管や配線の設置が必要になる全館空調は、リノベーション工事と同時に行うことで、工事全体がスムーズに進むほか、気密性能を高めるための工事も同時に行うことができます。また、リノベーションと一緒に行うことで、個別に空調工事を依頼するよりも費用が抑えられる場合があります。
さらに、全館空調を導入すると、各部屋にエアコンを設置する必要がなくなるため、部屋のデザインもすっきりとし、インテリアの自由度が高まります。リノベーションのタイミングで全館空調を導入することで、エアコンを配慮せずにデザインや設計が可能になるということです。
家全体を快適な温度に保ちつつ、美しい内装も両立できるため、リノベーションを検討している人には一石二鳥ですね!
3. リノベーションで全館空調にする際の注意点や費用目安
リノベーションで全館空調を導入する際、業者の選択に注意が必要です。全館空調の種類も様々であるほか、前述したように、全館空調には一定以上の気密断熱性能が必要です。特にリノベーションでは性能を担保するためには豊富な知識や経験・技術を要するため、複数のリノベーション業者を比較検討し、過去の施工事例や実績を確認し、信頼できる業者に依頼することが成功の鍵となります。
費用については、リノベーションの内容によっても異なりますが、全館空調のみの費用では、リノベーション代金にプラスして100万円から500万円程度が一般的です。初期投資が必要にはなりますが、月々の光熱費を考えると、各部屋にエアコンを設置するよりもコストを抑えられるケースが多いでしょう。長い目で見たコストも考慮して、複数の業者に依頼し、価格やサービス内容を比較検討することが大切です。
最後に、施工後のアフターフォローについても確認しておきましょう。全館空調は長期間使用する設備なので、定期的なメンテナンスが必要です。リノベーション業者がメンテナンス対応をしてくれるか、保証期間やサポート内容が充実しているかを確認し、長く快適な住環境を維持できるよう準備しておくと良いでしょう。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、全館空調システムの魅力や、リノベーションで導入する際の注意点や費用についてお伝えしました。
株式会社 建築舎では、リノベーションにおいても積極的に全館空調を採用しています。弊社で取り入れているのはエコブレス®︎という全館空調システム。エネルギー効率が非常に高く、床下の暖房機器一台で家中を暖かく快適に保ち、さらにキレイな空気を循環させるという特徴があります。リノベーションで全館空調を検討されたい方は、ぜひ一度ご相談ください。