建築舎のコラム
column
断熱リフォームしたい人必見「先進的窓リノベ」で気になる冬の光熱費削減をしよう
公開日:2024.11.13
◇ 断熱リフォームしたい人必見「先進的窓リノベ」で気になる冬の光熱費削減をしよう ◇
窓やドアのリノベーションをする際に使える補助金の「先進的窓リノベ」。なんとなく聞いたことはあるけど、実際にどんな制度なのかわからないですよね。
今回のコラムでは、「先進的窓リノベ2024事業」について掘り下げていきます。(2025年も継続して実施される方向で調整されているようです。)補助金を利用して、お得に窓のリノベーションをしましょう。
目次
1. 2024年の補助金「先進的窓リノベ」とは
「先進的窓リノベ」は、窓やドアの断熱性能を高めるためのリフォームに対し、国が補助金を支給する制度です。
この補助金は、主にリノベーションやリフォームを対象としており、一定の条件を満たすことで申請が可能です。
■ 先進的窓リノベの目的
先進的窓リノベは、窓やドアを断熱性の高いものにリフォームして省エネを促すことで、
光熱費の軽減や家庭からのCO2排出削減に貢献することを目的とする事業です。
また関連産業の成長も目的としています。
■ 補助金の内容
先進的窓リノベでは、リフォームやリノベーションにかかる費用の一部を国が補助します。具体的な補助金額は、窓の大きさや性能、工事内容によって異なりますが、5万円~最大200万円までの補助となっています。
■対象工事
補助の対象となるリフォーム工事には、いくつか種類があります。
・複層ガラスの導入
既存の1枚ガラスを二重または三重のガラスに変える工事です。ガラスを複層にすることで断熱効果が大幅に向上します。
・内窓の設置
既存の窓の内側に新たに内窓を設置する、または既存の内窓を撤去して、新たな内窓を設置する工事です。ただし、外窓から屋内側50㎝以内に平行に設置しなければいけません。
・外窓の設置
住宅の外側にある窓の交換工事です。既存窓を窓枠ごと取り外して、新たな窓枠・複層ガラスを取り付ける工事が対象です。また既存窓のガラスを取り外し、既存窓枠の上から新たな窓枠を覆い被せて取り付け、複層ガラス等に交換する工事も対象です。
・ドアの交換
住宅の外壁ライン上にあるドア(玄関ドア)の交換をする工事です。
■対象となる住宅
この補助金は、既存の住宅を対象としています。そのため新築住宅には使うことができません。また店舗や事務所として使用している建物にも適用されません。ほかにも一定の条件を満たす必要があるため、事前に計画を立てることが重要です。
2. 光熱費削減できる断熱には窓のリフォームが効果的
窓は家の中で熱の出入りが最も多い部分のため、適切な断熱対策を施すことで、光熱費削減につながります。
■光熱費の削減に窓のリフォームが効果的な理由
・熱損失の削減
家の熱損失の約30%が窓から発生していると言われています。特に古い窓や単層ガラスの窓は、断熱性能が低く、冬は寒い外気が侵入し、夏は冷房の冷気が逃げてしまいます。反対に、複層ガラスや樹脂サッシは断熱性能が高く熱損失が少なくなります。
・冷暖房効率の向上
高断熱窓は外部からの熱の影響を受けにくいため、暖房や冷房の効率が向上します。その結果、光熱費を削減できます。
・結露防止
高断熱窓は結露が発生しにくく、これによりカビやダニなどのリスクが減少します。これも長期的に見ると、修理や維持管理のコスト削減につながります。
・快適性の向上
窓からの冷気や暑さが軽減されることで、快適な暮らしが実現します。また室内の温度が安定し、冷暖房の効果が持続するため、より快適な生活空間が実現します。
・省エネ効果の持続
高断熱窓にリフォームすることで、長期的に見て光熱費が安定的に削減されます。初期投資はありますが、その後の光熱費の節約で元が取れるケースが多いです。
・資産価値の向上
省エネ性能が高い住宅は、結果的に資産価値の向上にもつながります。
これらの理由から、断熱性の高い窓やドアへのリフォームは、光熱費を削減するために効果的です。
3. 「先進的窓リノベ」補助金を活用してお得に高断熱窓にする方法
先進的窓リノベの補助金を受けるには、先進的窓リノベ事業者として登録をした事業者(工事施工業者)と契約して、工事をする必要があります。個人での申請は受け付けていないため、注意しましょう。
では実際、どうすれば補助金が受けられるのでしょうか。
補助金を活用するための流れを見ていきましょう。
- 工事会社と契約する
まずは工事を請け負ってくれる施工業者を探しましょう。登録をした事業者でしか補助金は使えないため、契約前に登録業者かどうかをしっかりと確認しておく必要があります。
- プランニング
どのような高断熱窓を使用するか、またどのような工事をするのかを検討します。信頼できる施工業者と相談し、最適なプランを立てることが大切です。相手はプロですので、わからないことがあれば、この段階でしっかりと確認しておきましょう。
- 申請手続き
必要な書類は工事前後の写真や窓やドアの性能証明書になるため、施工業者が準備してくれるでしょう。申請手続きになるため、サインや印鑑、マイナンバーカードなどの身分証明書が必要になります。
※2024年の申請予約は遅くとも2024年11月30日まで。2025年の申請については期日等を確認し、効率良く進めていきましょう。予算が上限に達し次第終了となるため、早めに計画を立てることをオススメします。
- 工事の実施
業者によって高断熱窓の取り付け工事を行います。施工後には、性能確認や保証についての説明を受けることを忘れずに。
- 補助金の受領
工事が完了したら、補助金の本申請を行ってもらい、不備がなければ交付が決定します。補助金の振込は交付決定から1〜2カ月かかります。
4. まとめ
断熱リフォームでの先進的窓リノベは、補助金を活用しながら快適な住まいを手に入れる最適な手段です。
株式会社建築舎では、リノベーションやリフォームの際に活用できる補助金についてもご提案いたします。お気軽にご相談ください。