建築舎のコラム
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減築リフォーム・リノベーションの魅力とは?メリット・注意点をご紹介します
公開日:2025.01.08
◇ 減築リフォーム・リノベーションの魅力とは?メリット・注意点をご紹介します ◇
近年、住まいのリフォームやリノベーションにおいて注目を集めている「減築リフォーム・リノベーション」。生活空間を見直すための手段として、多くの人が取り入れています。古くなった家をただ改修・修繕するのではなく、空間を縮小することで新たな価値を生み出す減築。この記事では、減築リフォーム・リノベーションの基本から、メリット・デメリット、さらに実際にどんな人におすすめなのかを具体的に紹介します。
目次
1. 減築とは?気になる確認申請についても解説
2. 減築リフォーム・リノベーションのメリット・デメリットを徹底比較
3. 減築リフォーム・リノベーションはどんな人におすすめ?具体例を紹介
4. まとめ
1. 減築とは?気になる確認申請についても解説
減築(げんちく)とは、住宅のリフォームやリノベーションをする際に行う方法のひとつで、既存の建物や家屋の一部を取り除いて、建物の床面積を縮小することです。例えば2階建てを平屋にする・使っていない部屋を減らす・2階の床を取り除いて吹き抜けにするなどが減築にあたります。
減築を行う場合には、建築基準法に基づく確認申請は基本的に必要ありません。
建築確認申請とは、建物を新しく建てる、改築・増築する、または用途を変更する際に、計画が法律や規制に適合しているかどうかを確認するために、建築主が行政機関に提出する申請のことです。
基本的に減築の際は確認申請を行う必要はありませんが、減築によって建物の構造に変更がある場合や、建物の外観や周囲の環境に影響を与える場合などには、自治体の建築確認を受ける必要があります。
2. 減築リフォーム・リノベーションのメリット・デメリットを徹底比較
減築リフォーム・リノベーションには多くのメリットがありますが、それと同時にデメリットも存在します。ここでは、両方を見ていきましょう。
■メリット
・維持管理費の削減
減築によって建物の面積が減ることで、掃除や維持管理の負担が軽くなります。使っていない部屋を減らすことで、固定資産税の削減や掃除にかかる手間やコストも減少できます。
・使い勝手の向上
不要な空間を減らすことで、残された空間の活用方法を見直すことができ、より機能的で快適な住環境を作り出せます。
・ランニングコストの削減
建物の面積を縮小すると、光熱費や冷暖房費の節約が期待できます。冷暖房の効率が上がり、無駄なエネルギー消費を減らすことができます。
・土地活用の向上
減築によって空いたスペースを別の用途に使うことができる場合があります。例えば、庭を広くしたり、駐車場を作ったりすることで土地の有効活用が可能になります。
■デメリット
・工事費用がかかる
減築には取り壊し作業が伴い、解体費用や新しい設備の設置費用がかかります。特に構造を大きく変える場合や設備を移動する場合には費用が高くなることがあります。
・生活空間の縮小
減築によって生活空間が狭くなるため、家族全員のスペースが圧迫されることがあります。特に収納スペースが減ることや、部屋数が減少することで不便さを感じることがあります。
・将来の変更に制約
減築後に再び家を広くしたくなった場合、再度増築が必要となり、そのための費用や手続きが発生します。
このように住宅の減築には、維持管理の軽減やランニングコストの削減などのメリットがありますが、一方で工事費用や将来の変更に制約ができるなどのデメリットも存在します。減築を検討する際には、自分の生活スタイルや将来のライフプランをしっかりと考えた上で行いましょう。
3. 減築リフォーム・リノベーションはどんな人におすすめ?具体例を紹介
減築リフォーム・リノベーションは、次のような人に特におすすめです。
1.空間を効率的に活用したい人
子供が独立して部屋が余ってしまった家や、使っていない部屋が多い家などでは、減築リフォームを行うことで、より効率的に空間を活用できます。
2.維持管理費を削減したい人
家の面積が広く、光熱費や管理費が高額になっている場合は、減築を通じて無駄を省き、コストを削減することが期待できます。
3.将来を見越して住環境を見直したい人
将来的に家族が減ったり、生活様式が変わることを見越して、無駄な空間を整理することで、将来のニーズに合わせた住まい作りができます。
【具体例】
■子供が独立した家庭
子供が家を出て、使っていない部屋が増えた場合。部屋数を減らし、リビングやダイニングを広くするなど、生活の中心を見直します。
■老後の生活を見越して
高齢になると階段の上り下りが大変になります。2階部分を減築して平屋にすることでバリアフリー化を進めるなど、将来に向けた改修を行うことができます。
■生活スタイルが変わった人
仕事の変化やライフスタイルの変化により、家の使い方が変わった場合にも減築リフォームは有効です。例えば、自宅での仕事が増えた場合は、広いリビングよりも静かな仕事部屋を作る方が便利ですよね。このように生活スタイルに合わせたリフォームも可能です。
4. まとめ
札幌市、札幌市近郊の住宅工務店「株式会社 建築舎」では、2階建てから平屋に変更・吹き抜けにする・駐車場スペースを広くするなど、減築リフォーム・リノベーションを多数手がけています。気密・断熱性能や換気システムにこだわり、長い目でみてコストパフォーマンスの高い住まいを提供いたします。ぜひご相談ください。