
建築舎のコラム
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北海道の築古戸建てを快適に!寒さ対策を重視したリノベーションアイデア
公開日:2025.02.12
◇ 北海道の築古戸建てを快適に!寒さ対策を重視したリノベーションアイデア ◇

築古戸建ての住宅で北海道の厳しい冬を過ごすことは、非常に大変です。暖房を入れてもなかなか部屋全体が暖まらず、寒さが厳しい時期は特に不便を感じることが多いでしょう。しかし、リノベーションによってその寒さを解決する方法はあります。今回は、北海道の寒冷な気候に適したリノベーションアイデアを紹介し、寒さを克服するためのポイントを具体的にご紹介します。
目次
1. 築古戸建てが抱える寒さの問題とその解決法
築古戸建ては、古い建物特有の構造や素材が原因で、寒さがこもりがちです。特に、断熱性能の不足や隙間風が入り込むことが問題になります。
【築古戸建ての問題点】
■断熱性能の不足
築古の住宅では、断熱材が十分に入っていない・または断熱材が劣化していることが多く、壁や屋根から熱が逃げやすい状態です。また窓やドアの隙間から冷気が侵入し、暖房効率が低下します。これにより、室内の温度が安定せず、暖房を長時間使用しても、温かさを感じにくいのが現実です。
■隙間風と気密性の低さ
築古の住宅では、気密性が低いことも寒さの原因です。古い窓やドア、壁の隙間などから風が入ってくるため、暖房の効果を最大限に発揮することができません。隙間風を放置したままだと部屋が冷えやすく、暖房費も高額になりがちです。
【リノベーションでの改善点】
寒さを解消するためには、まず「断熱性能」と「気密性」を高めることが重要です。具体的には、次のようなリノベーションが効果的です。
■断熱材の追加と交換
壁や屋根、床に新たに断熱材を追加することで、熱が逃げるのを防ぎます。特に外壁や屋根の断熱材を強化することが、寒さ対策として非常に効果的です。断熱性能を向上させることで、冬でも室内の温度が安定し、暖房費も抑えられます。
■窓の交換と断熱性能アップ
古い窓は熱を逃しやすく冷気も入りやすいので、断熱性能の高いものに変更することが重要です。最近では、断熱性の高い窓やサッシが多く販売されており、これらを導入することで、外部からの寒さを防ぎ、暖房効率もアップします。
■隙間風対策と気密性向上
ドアや窓の隙間から入る冷気を防ぐために、玄関ドアの交換や、ドア下の隙間を塞ぐことが効果的です。また気密性を高めるために、外壁や窓周りの隙間をしっかりと埋める作業も大切です。
2. 北海道の気候に適した断熱リノベーションのポイント
北海道の厳しい冬に対応するためには、地域の特性を考慮した断熱リノベーションが求められます。ここでは、寒さ対策に特化したリノベーションのポイントをいくつか紹介します。
■高性能な断熱材の選定
断熱性能を高めるためには、まず断熱材の選定が非常に重要です。北海道では寒冷地仕様の断熱材を使用することで、暖かさが格段に向上します。代表的なものとして挙げられるのは、グラスウールや硬質ウレタンフォームなどの熱伝導率の低い断熱材。これらの断熱材を適切な量で施すことで冷気の侵入を防ぎ、室内の温度を保ちやすくなります。また特に屋根や天井部分には厚めの断熱材を施工し、屋根裏の寒さを防ぐことも大切です。
■断熱性能の高い窓・サッシの導入
窓からの冷気の侵入は、寒さを感じる大きな要因です。特に築古の住宅には単板ガラスの窓が多いため、熱が逃げやすくなっています。そこで、断熱性能の高い「トリプルガラス」や「Low-Eガラス」を使用した二重窓に変更することが効果的です。これにより室内温度の維持がしやすくなり、暖房の効率も上がります。またサッシの部分も断熱性の高いものに交換することで、冷気の侵入を防ぎます。
■床下の断熱強化
北海道の住宅では、地面からの冷えも気になります。床下の断熱を強化することで、地面からの冷気を防ぎ、足元から温かい空間を作ることができます。また床下換気口の管理も重要で、適切な通気を確保しつつ、冷気が侵入しないようにすることがポイントです。
■空気循環を考えた暖房システムの導入
北海道の寒さ対策としては、暖房システムの選定も重要です。暖房機器は、暖かい空気を効率的に循環させることができるタイプを選ぶことが重要です。例えば床暖房やエアコンを活用し、部屋全体を均等に暖める方法が効果的です。また暖房機器の配置を工夫して、冷気がこもりやすい場所にも温かい空気が行き渡るようにすると、より快適な空間が作れます。
3. 暖かく快適な住まいを実現したリノベーション例とその効果
札幌の工務店、株式会社建築舎では、床下の暖房機器1台で家中に暖かい空気を循環させる全館空調「エコブレス」をリノベーションでも採用しています。その他にも、真冬でも暖かく快適な住まいを実現するために、スーパーウォール工法リフォームという手法で、高性能な硬質ウレタンフォームを使用し断熱。窓ガラスにはトリプルガラスを採用し、冷気を遮断します。
技術力の高い自社大工だからこそ実現できる断熱リノベーションで、快適な暮らしが手に入るだけでなく、光熱費も削減。冬の断熱だけではなく、真夏も急激な室温の上昇を抑え、年中快適な住まいが実現します。
▼リノベーション前後のLPガス料金Before→After
4. まとめ
北海道でのリノベーションは特に、断熱・気密性能は大切です。せっかくのリノベーション、「寒い」「光熱費が高い」家よりも、年中快適に過ごせて光熱費も下げられた方が嬉しいですよね!
大切なお住まいのリフォーム・リノベーションは、株式会社建築舎にご相談ください。
