建築舎のコラム

スーパーウォール工法とは、LIXILが開発した木造住宅の工法です。スーパーウォール工法では、外壁に高性能の硬質ウレタンフォームを使用し、壁全体を密閉することで、外部の温度変化を受けにくくします。これにより、暖房効率が格段に向上し、冬の寒さが厳しい札幌の地域でも快適な室内環境が保たれます。

【スーパーウォール工法の主な特徴】

■高気密・高断熱

断熱材が壁全体を包み込み、隙間を作らないため、魔法瓶のような空間になります。そのため室内の温度が安定し、温度変化の少ない住まいになります。冬の寒い日でも外部の冷気をシャットアウトしてくれ、室内を暖かく保つことが可能です。

■換気システムで快適な空気環境

気密性が高いため、適切な換気システムの導入により、理想的な換気を実現できます。部屋の隅々までゆるやかに空気が流れ、ダニやカビの繁殖を抑えることも期待できます。

■耐震性の高い構造

スーパーウォール工法は耐震性にも優れ、地震の揺れに強い家を作ることができます。建物全体に揺れを分散させる構造のため、建物の揺れを最小限に抑えることが可能です。

■高耐久性

使用される素材や構造が高品質であり、長期間にわたり安定した性能を発揮します。実際にこの工法で建てた築20年の住宅を解体したところ、結露やカビの跡がなく、建築時のままの状態だったという事例があります。

■省エネ

スーパーウォール工法で建てた住宅は、高気密・高断熱のため、エネルギー消費量が少なくなります。太陽光発電システムや、エネファームなどを合わせて使用することで、エネルギー収支をゼロ以下にすることも可能です。

■優れた遮音性能

高気密施工のため、遮音性能も優れています。外部の音が室内に聞こえにくくなるだけでなく、内部の音も外に聞こえにくいため、楽器の演奏なども気にせずに行うことができます。

■安心の保証

この工法に使用している硬質ウレタンフォームは、内部結露による劣化に35年のメーカー保証がついています。それだけ高性能な断熱材ということで、保証もあり、安心です。

スーパーウォール工法の特徴でもある高気密・高断熱・高耐震は、住まいにおいて非常に大きなメリットになります。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

■高気密のメリット

高気密は、住宅内の空気の漏れを防ぐため、外部の影響を受けにくくなります。特に、寒冷地では、外からの冷気や風を遮断し、室内を一定の温度に保つことができます。これにより、温かい空気が逃げず、冷たい空気が入らないため、室温の安定性が高まります。また気密性が高いと、空気中のホコリや花粉も家の中に入りにくく、アレルギーや喘息を持つ人にもメリットがあります。

■高断熱のメリット

高断熱は、家全体の断熱性能が高いため、外気温の影響をほとんど受けません。これにより、冬は暖房効率が良く、夏は冷房効率も良いため、四季を通して快適な室内温度を維持できます。特に札幌の冬は非常に厳しく、暖房費がかさむことが多いですが、高断熱性能により光熱費の削減が期待できます。

■高耐震のメリット

高耐震性は、建物が地震の揺れに強くなることを意味します。スーパーウォール工法は、耐震性に優れた構造を持っており、万が一の地震に備えた安全性が確保されています。札幌は地震のリスクもあるため、家の耐震性能は非常に重要です。高耐震設計によって、地震による揺れを最小限に抑えることができ、家族の安全を守ります。

スーパーウォール工法は、特に寒冷地や地震のリスクがある地域での採用がおすすめです。札幌はその両方のリスクが高く、スーパーウォール工法が適している地域と言えるでしょう。

札幌の冬は寒さが厳しく、雪も多く降ります。寒冷地では、断熱性能が低いと室内温度が安定せず、暖房費がかさむ原因になります。しかし、スーパーウォール工法を採用することで、高気密・高断熱により室内温度が安定し、暖房効率が大幅に向上します。これにより、光熱費を抑えることができ、冬の厳しい寒さを快適に過ごすことができます。

さらに、札幌は地震のリスクがある地域でもあります。スーパーウォール工法は高耐震性を備えており、万が一の地震にも強い家を作ることができます。地震による揺れを抑えるため、家族の安全も守られるのは大きなポイントです。

スーパーウォール工法は、とても優れた断熱工法であり、寒冷地で特に効果を発揮する手法です。株式会社　建築舎では、リノベーションでもスーパーウォールリフォームを行います。年中快適で、劣化もしにくいスーパーウォール工法、マイホームを考える際にはぜひ検討してみてくださいね。