
建築舎のコラム
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北海道の中古住宅、リノベーションの課題は? 快適に暮らすためのリフォーム計画
公開日:2025.04.23
◇ 北海道の中古住宅、リノベーションの課題は? 快適に暮らすためのリフォーム計画 ◇

北海道の中古住宅をリノベーションするには、寒冷地に適した住まいを作るためにしっかりと計画を立てる必要があります。特に築古住宅は、断熱性や耐震性の不足といった問題があります。今回は、これらの課題を解決するためのリフォーム計画のポイントについて掘り下げていきます。
目次
1. 北海道の築古住宅に多い課題(断熱不足・耐震性)
北海道の中古住宅をリノベーションする際、断熱性と耐震性の向上は非常に重要です。北海道のような寒冷地では、暖房費が高くなりがちで夏は暑さがこもりやすいため、断熱性は欠かせません。また北海道では地震のリスクもあるため、耐震性を高めることも非常に重要です。
①断熱不足の問題
北海道の寒冷な気候では、冬の厳しい寒さに対応するため、住宅の断熱性能は非常に重要になります。築古住宅では、断熱材が十分に施されていないか、古くなって劣化しているケースが多く見受けられます。このような住宅では、冬になると室内の温度が低くなりやすく、暖房を強くしても効率が悪く、暖房費がかさむことになります。また断熱が不十分だと、室内の温度差が大きくなり、ヒートショックなどのリスクも高まります。
【リノベーションによる解決方法】
■断熱材の追加・交換
壁や天井、床下の断熱材を新たに入れることで、断熱性能を大幅に向上させることができます。特に最近では、高性能な断熱材が多くあり、種類も豊富です。これらの断熱材を使用することにより、室内の温度が均一になり冷暖房効率が向上するため、快適で省エネルギーな住まいを実現できます。
■窓の交換
古い窓は熱を逃がしやすいため、断熱性能の高い窓に交換することで、暖房効率が大幅に改善されます。トリプルガラス、樹脂サッシなど、断熱性能の高い窓に交換することで窓から熱が逃げにくくなります。
■断熱ドアの導入
出入口となるドアを断熱性能の高いものに変えることで、冷気の侵入を防ぎます。
②耐震性の問題
北海道は比較的地震が少ない地域ですが、近年では地震による被害も増えているのが現状です。そのため、耐震性の向上も非常に重要です。1981年に耐震基準が大幅に変更されたため、それより前に建てられた住宅は地震に対する耐久性が不足していることがあります。また築年数が経過した住宅では、構造体が劣化していることがあり、地震に対する耐性に問題があることが少なくありません。
住宅の構造に合わせて最適な補強方法を選ぶことで、地震に強い家に生まれ変わらせることができます。近年では耐震診断を行い、その結果に基づいて補強工事を進めることが一般的です。
【リノベーションによる解決方法】
■基礎の補強
建物の基礎を補強することで、揺れに強くすることができます。特に木造住宅では、基礎の強化が効果的です。
■耐震壁の設置
壁に耐震補強を加えることで、地震の揺れを分散させることができます。外壁に補強材を追加することもひとつの方法です。
■屋根の軽量化
屋根が重い場合には住宅の重心が上になり、家全体の揺れも大きくなります。そのため、屋根を軽くすることで家全体の揺れを小さくできます。
2. 札幌の築古住宅のリノベ成功事例をご紹介
実際のリノベ成功事例として、株式会社 建築舎での施工事例を、お客様の声とともにご紹介します。
事例1.築44年をリノベーション
間接照明やオープン階段など、おしゃれな雰囲気のおうちに生まれ変わりました。
こちらのおうちの性能数値は
完成気密性能c値=0.3(0.26)㎠/㎡、UA値=0.24W/㎡・K、上部構造評点1.27 です。
<お客様の声>
こちらからの要望など、いつも親切に聞いてくれ、たくさん叶えて頂きました!完成したお家で驚いたのが、とにかく暖かい!前に住んでいたお家が寒くて家の購入を考えたので、本当に建築舎さんにお願いしてよかったです!これから生活するのが楽しみです!
事例2.築42年をリノベーション
落ち着いた雰囲気のクロスや、高彩色ダウンライトのキッチン照明など、随所にこだわりが光ります。
こちらのおうちの性能数値は
完成気密性能c値=0.3(0.33)㎠/㎡、UA値=0.39W/㎡・K、上部構造評点1.66 です。
<お客様の声>
この度は大変お世話になりました。
細かい部分までこだわらせていただきましたがいつも丁寧に迅速に対応していただき本当に感謝しております。他にはない素敵な家を建てていただきこれから新たな楽しい毎日が過ごせると思うととても嬉しいです。ありがとうございました。
事例3.築48年をリノベーション
吹き抜けがあり開放感のある空間。ブラックの柱や梁はインテリアとして空間を引き締めています。
こちらのおうちの性能数値は
完成気密性能c値=0.3(0.28)㎠/㎡、UA値=0.35W/㎡・K、上部構造評点1.31 です。
<お客様の声>
最初は2社で迷っていたのですが、建築舎さんのスタッフの人柄に惹かれ決めました。色々な事に嫌な顔をせず親身に相談に乗ってくれ、誠実に対応して頂けてとても感謝しています。本当に有難うございました!!これからもよろしくお願い致します。
このように、築古住宅でもフルリノベーションで断熱性能や耐震性能を高め、新築同様に施工することが可能です。
3. 工務店ならではの技術力と提案力を活かしたリフォーム計画とは?
リノベーションの成功は、工務店の技術力と提案力によって大きく左右されます。工務店は、単に工事を行うだけでなく、住まいの性能を向上させるために様々な提案をしてくれます。特に北海道の厳しい気候に対応したリフォーム計画には、以下のポイントが重要です。
■地域に特化した提案
北海道特有の寒冷地仕様や耐震対策に強い工務店であれば、リノベーションにおける適切な対策を提案してくれます。例えば、冬の寒さを防ぐための断熱方法や、地震に強い構造への改修など、地域に適した提案を行ってくれます。
■技術力を活かした高品質な施工
工務店にとって技術力は、最も基本的で重要なポイントです。長年の経験と専門知識を持つ職人たちによって、細部まで丁寧に施工されることで、断熱性や耐震性が高くなります。施工のクオリティは、安心・安全な暮らしを手に入れられるだけでなく、将来にわたって価値を保つことが可能です。
■予算に応じた柔軟なプランニング
工務店は予算に合わせたリノベーションプランを提案し、コストパフォーマンスの良い方法で工事を進めることができます。費用対効果の高い工事を実現するため、お客様ひとりひとりのニーズに合わせて最適なプランを提供してくれるのです。
■フレキシブルな対応と細やかなサポート
工務店の強みのひとつは、フレキシブルな対応力です。大手の建設会社に比べて、より小回りが利くため、細かい要望や変更にも柔軟に対応できます。リフォーム計画が進行中でも、お客様の意向を反映させることができるため、途中で気になる点があればすぐに相談できる点も大きなメリットです。
4. まとめ
北海道の中古住宅を快適な住まいにリフォームするためには、多くの場合、断熱・耐震性能の大幅な改修が必要です。コストを抑えて壁紙や外壁のリフォームで見た目を綺麗にすることは簡単ですが、冬の寒さや夏の熱さ・地震などに備えた安全性を考えると、一度壁を全て剥がして断熱材を全て交換し、基礎や骨組みの補強を行うことが、かえってコストパフォーマンスを高めることにつながります。
株式会社 建築舎では、断熱リフォームやフルリノベーションなど、ご予算やおうちの状態に合わせてご提案させていただきます。リフォーム・リノベーションをご検討の際はご相談ください。
