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北海道でリノベーション後の住まいを長持ちさせるためのメンテナンス術

公開日:2025.05.07

◇ 北海道でリノベーション後の住まいを長持ちさせるためのメンテナンス術 ◇

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リノベーションによって理想の住まいを手に入れた後も、そこでの暮らしを長く快適に保つためには定期的な点検や修繕などの「メンテナンス」が欠かせません。

特に北海道では、寒暖差が大きく、積雪や湿気・凍結の影響を受けやすいため、気候に配慮した対策が必要です。せっかくリノベーションで手を加えても、適切なメンテナンスを怠ると劣化が早まってしまうことも。

今回のコラムでは、北海道でリノベーション住宅を長持ちさせるためのメンテナンスについてご紹介します。

目次

1. 北海道の気候に合わせた住宅メンテナンスの基本

北海道での住宅メンテナンスのポイントは、寒さと湿気です。冬の厳しい気候により、家の構造や設備には見えないストレスがかかっています。

北海道の住宅は、冬の積雪や凍結によるダメージを想定して設計されていますが、それでも経年による劣化は避けられません。適切なメンテナンスにより、本来の機能を維持できるようにしましょう。

 

■ 冬の凍結への備え

北海道では冬の気温が氷点下を下回る日が多く、給排水管や外部設備の凍結・破損がよくあるトラブルです。凍結防止ヒーターの点検や、外部水栓の水抜きなど、冬前の準備が重要になります。

 

■ 屋根・雨どいの排水チェック

雪の重みで屋根材や雨どいが変形・破損するケースも多いため、積雪前には雪止め金具やドレーンパイプ、雨どいに枯葉やごみがないかの点検をしましょう。破損や変形があると、内部への水の侵入につながってしまいます。

 

■ 結露・カビの予防

冬の暖房使用により、室内と外気の温度差が大きくなり結露が発生しやすくなります。結露は断熱性能の低下やカビの原因になってしまいます。断熱材の性能確認や、24時間換気システムを定期的に清掃するなどで対策をしましょう。また冬の風が強い日には、換気システムのフィルターに雪が詰まってしまうこともあるため、確認が必要です

 

■暖房設備

燃焼効率を保つため、年に1回は専門業者による点検・清掃が望ましいです。フィルターの清掃をこまめに行うことや、給排気管が雪に埋もれないか確認するのも重要です。

また不凍液は2年に1度交換するのが望ましいとされています。圧力計の目盛りが低下していないかもチェックしましょう。

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2. リノベーション後の劣化しやすい部分とそのケア方法

リノベーション住宅は一見新築のように見えても、既存部分の劣化リスクはゼロではありません。次のような点に注意して適切なケアをしていきましょう。

 

■ 外壁・屋根の塗装・防水性能

北海道では積雪や凍結の影響を強く受けるため、外壁や屋根の塗膜の劣化が進みやすいのが現状です。素材などにもよりますが、5〜10年を目安に塗装やコーキング材の劣化を点検し、防水性能の低下が見られる場合は再塗装や防水工事を検討しましょう。

 

■ 木部・構造材の湿気と腐朽

特に築年数が古い住宅で、表面のみのリノベーションの場合は、木部や構造材部分に注意が必要です。床下の通気状態を保ち、湿気がこもらないよう点検・改善しましょう。その他にも、シロアリ被害が少ない地域とはいえ、油断は禁物。床の沈みやきしみがないかも点検しましょう。

 

■水回りの劣化

浴室や洗面所などの水回りは湿気がこもりやすい部分です。掃除やお手入れを怠ると、詰まりや水漏れの原因に。また見た目には分からない内部腐食や漏水リスクもあるため、専門業者による定期的な点検をおすすめします。

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3. 長期的な維持管理を支えるコツとメンテナンス計画の重要性

「せっかくリノベーションしたのに、また数年後に大規模修繕…」そんなことにならないために、計画的な維持管理がとても重要です。壊れてしまってから修繕になると、予想外の出費になることも。しっかりと計画を立ててメンテナンスをしていきましょう。

 

■ メンテナンス計画は「住宅の健康診断」

住まいも人間の体と同じで、定期的に状態をチェックすることが健康維持の第一歩です。外壁、屋根、配管、設備などを年1回点検し、不具合が見つかった箇所は早めに対処を行うことで、トラブルの芽を摘むことができます。

 

■ 長期修繕計画で資金的な備えも万全に

住宅の修繕は、タイミングと資金計画がセットです。たとえば「屋根は15年後に再塗装」「給湯器は10年で交換」など、あらかじめ想定される劣化のタイミングを見越した修繕計画を立てておくことで、慌てることなくメンテナンスができます。

 

■施工業者とのつながりを大切に

北海道のような特徴的な気候の地域では、リノベーションを担当した施工業者や、地域に根ざした建築会社との継続的なつながりが重要です。点検やアフターサービスを依頼しやすくなり、安心感が違います。

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4. まとめ

リノベーションと一口に言っても、会社によってリノベーションの定義は様々。基礎と主要な柱のみを残して解体する大規模なフルリノベーションを行ったのか、壁は剥がさずに表面的に改修したのかによっても、必要なメンテナンスは異なるため、建築会社にご相談の際には、施工後のメンテナンスについても確認することをおすすめします。

株式会社 建築舎では、建物の状態やご予算に合わせて、安心、安全なリノベーションをご提案いたします。札幌でリノベーションに強い、地域密着の工務店をお探しなら、株式会社 建築舎にお任せください。

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投稿者プロフィール

代表取締役

株式会社 建築舎 
代表取締役 杉山 聡

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