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地震後の構造点検 ⑧ 自分でできる構造点検


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地震後の構造点検 ⑧ 自分でできる構造点検

2018.10.24 |

皆様こんにちは。

建築舎のリノベ担当です。

今日はちょっと予定を変えて、「自分でできる地震後の構造点検」についてお話しします。

点検なんて言うと、すごく難しく感じますが、

たとえば、こんなところ

はないかな?

とさがしていただくだけなので、比較的簡単です。
ぜひ試してみてください。

というのも、昨日の投稿にこんなコメントをいただきました。

『はじめまして。
初めてコメントします、よろしくお願い致します。
ブログ読ませていただきました。
以前の記事に水平を計り・・・という内容がありましたが、素人でも水平を計れますか?
水平レーザーは高いようですが・・・
母の家が古いのと、自分の家についても計測したいと思っています。』

同じような疑問をお持ちの方も多いと思われますし、コメントの返信欄(1000字)ではとてもご説明できませんので、この場を借りてお答えさせていただきます。

「素人でも水平を計れますか?」

もちろん、ちょっとした道具があればどなたにでも水平を計ることは出来ます。
レーザー水平器は高い(確か中古の安いのでも税抜3万くらいだったような気がします)ので迷っちゃいますが、ホームセンターで売っている水平器であれば、6百円くらいからありますのでお手軽ですね。
(GOOGLEで「水平器」と検索すれば、すごくたくさん出てきます)

気をつけて頂きたいことは、これらの水平器は計測する場所のピンポイントの傾きしか測れないという事です。

床の一部分に比較的大きな傾きがあったとしても、必ずしも家全体が傾いているというわけではなく、危険な状態にあるとは限らないという事です。

家が傾く理由は

1) 地盤沈下
2) 基礎の破損
3) 構造体の破損
4) 構造体の腐食

ですが、床の軽微な傾きの原因としては構造体(木材)の乾燥による収縮(床組材)の場合もあります。

地盤補強工事の保証を行う団体の規定では、3m以上離れた2点を結ぶ水平に対しての数値を計ることになっていますので、ピンポイントでの計測だけでは床の傾きだけで地震の被害と決めつけることは出来ません。

こんな風に

床を支える木材が湿気を吸って膨張したり、乾燥して収縮したりを繰り返すと少しずつ変形してゆきます。

柱や土台に使われる10センチ角の木材でも、1%(つまり1㎜)くらいは簡単に伸び縮みするので、もっと幅の広い大引きなどの床組材の場合、基礎に支えられていないところだと、数㎜の狂いが出る場所もあるはずです。

なので、床の傾きで家の傾きを計る場合は、なるべく基礎の上に立っている柱のそばで測ってください。

家の真ん中などの柱では、必ずしも基礎の上に乗っているとは限りませんが、外壁側の壁の中の柱は、必ず基礎の上に乗っています。

特に、家の角々は必ず測ると良いと思います。

中古住宅の基準が3/1000㎜以下、地盤補強工事の保証を行う団体の規定では5/1000㎜未満の傾きは保証しない、という事ですから、角度的には0.29度未満の傾きでしたら、ほぼ問題はなさそうです。

ところで、家に傾きがあったとしても原因が地盤なのか、基礎に問題があるのか、構造に問題があるのかはわかりません。

そこで傾きを調べるだけではなく、基礎の目視や建付の具合を確認するなどの、ほかの点検方法と合わせて総合的に判断することをお勧めします。

外壁や内壁のひび割れもご確認下さい。

① 基礎に、幅0.5㎜を超える大きなひび割れがないか

こういう見た目にも深いヒビは大問題です。

こういう細いの ↓ は、あまり心配ありません。

(ただし、地震の後に、急に増えたとかの場合は要点検です。

詳しくは「地震後の構造点検 ①」をご覧ください)

② 地震の後、急に開け閉めしづらくなったドアや引戸、窓はないか

今までスムースに開閉していたのに、地震の後に急になった!という場合は要注意です。

③ 地震の後に、それまでなかった外壁や内壁のひびわれ(特にV字型や、逆V字型)はないか?

ポイントは「地震の後に」というところです。

ちなみに、この内壁の写真、ウチの会社の壁です。

地震の前からこのヒビありました。

ウチの会社、もとは倉庫だったものを改造しています。
鉄骨造なのでよく揺れます。

風が吹けば、震度1、トラックが通ると震度2くらいゆれます。
(関係ない話ですみません)

このヒビは、下地ボードが乾燥して縮んだため、クロスが左右に引っ張られて裂けてしまったものです。
ギザギザしていて痛々しいですが、構造には関係ありません。

ただ、こういうヒビが地震の後に突然できていたら、気を付ける必要があります。

近くの外壁側の傾きを計ったり、近くのドアや窓の建付を確認してください。

こういう事が複数起こっていたら、家を建てられた会社さんや地域のリフォーム会社さん、あと、このブログを読んでくださっている方ならたぶん目にしたであろう、地盤沈下修正の会社さんなどに相談してみてはいかがでしょう。

構造は工務店やハウスメーカー、基礎は基礎屋さん、地盤については地盤屋さん、と各会社さんで得意分野が違うので、それぞれ種類の違う何件かの会社に相談してみる方が良いと思います。

ところで、今日も2件のお宅で点検させて頂きましたが、特に異常はなく、傾きも

1.53/1000㎜
0.85/1000㎜

と、好成績でした。

このまま全棟何事もないよう祈ります。

コメントをくださったSayakaさん、この投稿を読んでくださっている皆様のお宅にも、被害がありませんように。

そして、地震で被災された方々が、一日も早く落ち着いた暮らしを取り戻されますようお祈り申し上げます。

次回は今度こそ、「構造の腐食を防ぐ、劣化防止対策について」お話ししたいと思います。

さて、当社では、お客様のお好みに合わせて

選べるリノベーション住宅『R300住宅』を

中心にお家を持ちたいという方の

さまざまなご希望にお応えしています。

 

ご興味がありましたら、

是非ホームページもご覧ください

 

右差し https://kenchikusha.net/

 

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