東苗穂新築誕生物語 第8章 想い
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東苗穂新築誕生物語 第8章 想い
2023.10.20 | 工事施工日記
~遥か先の未来へむけて~
自分の呼吸の音しか響かないくらいの静寂な空間で、私が今まで思い出せなかった
記憶が鮮明に戻ってきました。
そう、あれは入社して初日の事でした。
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私は、弊社建築舎とご縁があって去年に入社しましたが、杉山社長とは私が
若い頃からの知り合いで、昔から工事をしている事を生きがいとしている大工さん。
という印象が強い方でした。
社長は以前から古くなった住宅に対する想いが強く、永く住み続ける事の出来る家
について私にお話をされました。
杉山代表 『前から思ってるんだけど・・・古くなった家を今までリノベーション
してきたけど、・・ただ悪い部分を直すとか間取りを変えるという考えではないん
だよね』
私 『はい』
その時の杉山代表の表情は、本当に楽しそうで・・いや、それが自分の人生を伝えたい
ような強い想いを感じました。
私は、今までこんなに古い住宅に対して想いのある人物には会ったことが無いですから、
何か奥に響くものがありました。
杉山代表 『そう、それはただ延命ってものだと思う』
私 『・・延命ですか・・・?』
杉山代表 『そう、・・・建築舎の工事は・・延命で寿命を延ばすという事ではなく、
生まれ変わるという考えにしたいんだよ』
私は、築40年もなる住宅にたいしては、以前は色んな意味で『お勤めご苦労様』
です。という考えを先入観としてもっていましたが、杉山代表は曇りもない表情で
希望に満ちて熱く語ります。
私 『そこまで思えるものですか?・・古くなった住宅に』
杉山代表 『そう。・・転生だよ。そんな言葉が合うかな?上手く合った言葉か
分からないけど』
転生。
確かに生まれ変わりという、現実世界では体験できない世界ですけど
家が永く住めればどれだけいいか、とは思っていましたけど。
やはり、どうしても古いと建て替えるという印象がありました私には、
あまり実感が湧かない世界でした
杉山代表 『それでね、・・今度うちが持ってる物件で、平屋に減築して
リノベーションをしようと思うんだけど、これはちょっと違う平屋にしたいんだ』
私 『・・平屋にですか?』
杉山代表 『そう、平屋は安全だし省エネにもなると考えられるし・・高齢者の方々が
安心して住めるように、見守り型のシステムも導入しようと思うんだ!・・どうだい?
面白いと思わない?』
その話をする杉山代表が、希望に満ち溢れた曇りの無い少年のような表情をして
いましたので、私の心の中に何かが生まれました。
私 『お、面白そうですね!』
杉山代表 『でしょ?・・そう、そしてその平屋をモデルにして地域の方々と密接に
触れ合う機会を持てる場所にする・・』
胸躍る気持ちから、今まで椅子に座っていた杉山代表は立ち上がり隣のソファに場所
を移し、私もそのソファに対面になって座りました。
杉山代表 『それにね、・・リノベーションで普通の新築住宅並みの性能を出すうちの
会社が・・・新築工事をしたらもっと先の世界の・・』
私 『えっ・・?先の・・』
杉山代表 『そう、・・どうせ新築を建てるなら、更に先をいく次世代の平屋新築住宅
を建ててみようと思うね』
私 『それはすごいですね!・・高性能でかなり長く住める住宅という事ですものね』
その時私は、自身で気づかなくてもワクワクする表情で話しをしていたと思います。
杉山代表 『LIXILのスーパーウォールって知ってる?・・今度スーパーウォールで
その平屋を建てようと思う』
私 『は、はい・・名前だけでしたら知ってます。・・あまり詳しくは分からないですけど』
名前は知っていましたが、申し訳ない事にせっかくの良い話に水を挿すような展開に
なりそうでしたが、杉山代表は話題を切り替えて
杉山代表 『・・自分にはこんな想いがあってね・・・いや、何か臭い話に聞こえて
しまうかもしれないけど・・』
私 『いえ、そんなことはないです。はい。』
その想いはきっと、今まで自分が耳にすることが無い話だと思い早く聞きたいと
思いました。
杉山代表 『僕ら二人って・・・今50歳目の前じゃない?・・』
私 『はい・・』
杉山代表 『その新築を買って住んだお客様がいずれ・・・子供が大きくなって、
その家に住むことになったとしたらさ・・・』
私 『・・はい・』
杉山代表 『その時に、もし・・その時にずっと長持ちするいい家だなあって、
その子供さんが大人になった時に、いい大工さんたちが建てたんだね。って褒め
られたら嬉しいよね』
私 『・・・』
私は、遠くを見つめるような代表の表情に言葉が出てこなかったです・・なぜか。
杉山代表 『でもね・・でも、その時は俺らはもういないかもしれない。・・
いや、言い方悪いけど縁起でもない話だけどさ・・』
私 『・・いえ・・縁起とかでなく・・そう思います。私もそのときは現役を引退
している年齢ですし、もしかしたら・・』
杉山代表 『いや、いいんだ。・・だから俺の独りよがりな考えかもしれないけど、
未来の有る子供たちに立派に長持ちする家を引き継げればなあ・・って思ってるだけよ
・・できれば、何か家の事で熱いオヤジ達がいたな~~って思ってくれるだけでも、
嬉しいかなって・・』
このような想いを語る事は、簡単にはできないと思うし考えることもできない。
その言葉を聞いたときは、自分の心の中で何か壁のようなものが消えて、静かに
言葉が出てきました。
私もその『想い』を『継ぐ』ことができる人間になれればと。
確かに人に語るには、照れるような臭い言葉かもしれないけど。
家に住む人が心から望んでいる事であると思います。
私 『素晴らしい事だと思います。私はどこまでできるか分かりませんが頑張って
いきたいと思います!』
杉山代表 『うん!・・やっていこう!』
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ずっとその部分だけが、思い出せないでいました。そんな前の事ではないのに。
日々の業務に追われている中で、いつしかその一番大事な部分が思い出せない事に
今になって気づいてしまうとは・・
今まで現場の床に座っていた杉山代表が静かに立ち上がり、玄関に向かっていく。
私 『お疲れ様です・・お忙しいところ有難うございます』
杉山代表 『お疲れ様。・・今日の見学会にお子さんは来られてましたか?』
私 『はい』
杉山代表 『熱いオヤジがいたと覚えてくれたらいいね』
私 『そうですね』
杉山代表が現場を後にし、私はもう一度次回の見学会の準備・確認をしてから現場を離れました。
やっぱり、代表の気持ちは変わらないですね。
ほんと熱いままです🔥
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来場のお客様 『はい、それではまた宜しくお願い致します~~✨』
お客様の言葉にハッと気づき、慌てて言葉を返します。
つい前の話を思い出してたので、一瞬心が飛んでいたのかもしれません。
私 『公式LINEでのご登録、有難う御座います!・・それでは、来週の火曜日に
弊社事務所でお待ちしておりますので、宜しくお願い致します!』
来場のお客様 『それでは失礼致します』
本日も来場対応をさせて頂き、お客様にモデルハウスの良さを最大限お伝えする
事に奮闘しております🙂
こちらのモデルハウスも、1年間だけの御案内となりますので、その後はご購入に
なられるお客様へのご対応になっていきます。
すごく楽しみですが、どこか寂しい部分もあるのはなぜでしょうね😌
それまで、熱い想いでご対応していきますので宜しく御願い致します。
先程の回想で御座いました、平屋住宅リノベーションのご紹介をまた別のブログで
させて頂きますので、今後とも宜しく御願いいたします🙂
現在、弊社では
札幌市東区東苗穂にて
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