北欧インテリアの魅力　　　　～北欧の賢人が遺した世界を見つめて～

皆さんこんにちは。増冨です。

 

今回は、インテリアスタイルのお話に少しふれてみようと思います。

 

インテリアスタイルといっても、ほんと色々と種類が御座いますよね。

 

アメリカンスタイル

 

ナチュラルモダン

 

ヴィンテージスタイル

 

カフェスタイル

 

そして北欧スタイル

 

本当に色々なスタイルがあり、元となる素材や色合いの組み合わせを『建築の魔術師』と形容される

『巨匠』たちが創出し、世界中に幾多の名作を遺しております。

 

皆さんは建築がお好きですか？

 

私は、一度建築作品を眺めていると、陽が暮れているのが気が付かないくらいに没頭する程、建築の

世界が大好きです。

 

旅行に行くと、その国や町で有名な自然観光スポットや、美味しいグルメスポットを目指す事がお決まり

と思いますが、それと同じく『建築家が遺した名作』を巡るのも、旅行の醍醐味であると思います。

 

建築というお仕事に初めて携わってから、今に至るまで建築に対する印象や考え方は歳をとるごとに変わって

きたと感じます。

 

まだ学生の頃は、建築というものはカッコいいデザイン、お洒落なデザインをした建物こそが凄い。

という印象がありました。

今は、歳も重ね建築舎においての建築の考え方もあり、若い頃とは大きく変わってきております。

 

お話は戻りますが、今までの建築人生の中でお客様が選んだインテリアスタイルで一番多かったのが、

北欧スタイルでした（たまたまかもしれませんが・・）。

 

もともと私も北欧スタイルが大好きで、白やグレーを基調としたデザインに、お洒落な装飾品がマッチ

しやすいこのデザインバランスが、お客様からの人気が高い理由ではないかとも思います✨

 

建築舎では、デザインを主軸として推すというより、性能に重点を置いた印象を持たれる事が多いですが、

弊社の杉山代表の考えの中に、性能・機能にデザイン（形態）が付いてくるというコンセプトが御座います。

 

かの世界を代表する『機能主義建築』の提唱者でございます、ルイス・サリバンの言葉『形態は機能に従う』

を模したわけではありませんが、

 

住まいの機能を求めた先にデザインがついてくる

 

という考え方が、デザインに於いては弊社の柱に沿った言葉であると思います。

 

先程もお話し致しましたが

 

私は北欧スタイルが大好きです✨

 

それはデザインの事は勿論ですが、私の憧れ・・いや、崇拝とも言える『巨匠』の存在からであります。

 

北欧の『賢人』と呼ばれた、世界的に有名なアルヴァ・アアルトという建築家の作品に感銘を受けてから、

色々と北欧建築を調べるようになりました。

 

学生の頃に、アアルトの作品でありますパイミオのサナトリウムという施設のデザインの考えや、

その施設の為に、アアルト夫妻がデザインした椅子にも感動を覚えました。

 

歴史上、建築家は設計者でありプロダクトデザイナーである方が多いのは知っておりましたが、何故か

アアルトの作品には強く惹かれるものがありました。

 

同じく北欧の巨匠建築家でございます、アルネ・ヤコブセンがデザインした『アントチェア』も推しです

が、やはりアアルト作品推しですね🙂

 

学生のその時は、フィンランドの英雄と呼ばれ紙幣にも載っている神格化された存在とは知らず、ただ

デザインの良さやインスピレーションで好きになっておりました。

 

また時を経て、アアルトが設計致しました住宅であります『マイレア邸』に、荘厳さと『深み』を感じる

ようにもなりました。

 

自身が住宅の仕事に携わるようになったという事も勿論御座いますが、『家』という空間の中に更なる

奥深さを感じてきたのもこの頃でした。

 

 

白を基調としたデザインで、ウッディな柔らかさとのコラボがまた絶妙です。

 

アート作品や家具との相性が良い色合いですので、インテリア作品としての幅が大きく広がる

のも、また北欧デザインの醍醐味であると感じさせられます。

 

 

そして、マイレア邸のデザインの中で語らずにはいられないのが、『和』との共存です。

 

なぜフィンランドの建築家が『和』と関係があるのか？

 

との声があがるかもしれませんが、アアルトは日本に直接赴いて建築を巡ったわけでもなく、フィンランド

で触れた日本の文化を元に、このマイレア邸でデザインに取り入れたという、ある意味挑んだ作品ではないか

と考えてしまいます。

 

やはり、私が思うに日本の持つ『和』という繊細なデザインが、卓逸した感性を持つアアルトだからこそ

成し得た『融合』ではないでしょうか。

 

 

今回は、私が推しの建築家アルヴァ・アアルトが遺した作品を元にお話させて頂きましたが、完成して

から８０年以上になる現在でも、マイレア邸にはご家族が住まわれているとの事です。

 

当時の秘めていた想いが、永きにわたり壊れず『かたち』となって残されている事はすごいことだと思います。

 

日本の住宅においても、世代を『継いで』永く住み続けることは簡単なことではないと思います。

 

ですが、本当の意味で良い建物を永く『卓越した技術』で遺せるように、積み重ねた知恵と想いで造り続けて

いければと考えております。

 

 

To　Be　Continued

 

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～想いをカタチに～