ブログ

建築舎のコラム


column

「北海道の住まいを快適にする!24時間換気と全館空調、それぞれの役割と違い」

公開日:2025.09.10

◇ 「北海道の住まいを快適にする!24時間換気と全館空調、それぞれの役割と違い」 ◇

コラム画像

北海道でのマイホーム購入を検討されている方は、「24時間換気」や「全館空調」といった言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

「今の家に換気システムなんてあるのかな?」「冬の寒さをなんとかしたいけど、全館空調ってどうなんだろう?」と疑問に思う方も

多いのではないでしょうか。

ここでは、北海道の住まいを快適にするために欠かせない「24時間換気」と「全館空調」について、その違いとそれぞれの役割、

そして両者を組み合わせることで得られるメリットを、わかりやすく解説します

目次

1. 24時間換気とは?北海道の住宅で必要な理由

24時間換気とは、法律によって設置が義務付けられている、機械による強制的な換気システムのことです。

2003年の建築基準法改正により、シックハウス症候群の原因となる化学物質などを除去するため、

すべての住宅に導入が義務付けられました。

 

「換気なら窓を開ければいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、

高気密・高断熱が当たり前になった現在の住宅では、窓を開ける換気だけでは不十分です。

北海道の住宅は、寒冷地の厳しい気候に対応するために、外の冷たい空気が室内に入り込まないよう、

高い気密性を確保しています。この高気密性能は、冷暖房効率を上げる上で非常に重要ですが、

一方で室内の空気がこもってしまいやすいというデメリットも生じます。

 

私たちの生活空間には、目には見えないさまざまな汚れやガスが漂っています。

・料理の際の煙やにおい

・家具や建材から発生する化学物質

・ハウスダストや花粉

・人の呼吸によって増える二酸化炭素

これらを放置すると、シックハウス症候群やアレルギーの原因になるだけでなく、結露によるカビの発生にもつながり、

家の寿命を縮めてしまう可能性もあります。

そこで、24時間換気システムが重要な役割を果たすのです。

 

このシステムは、窓を開けることなく、常に新鮮な外の空気を取り込み、室内の汚れた空気を排出することで、

住まいの空気環境をクリーンに保ちます。

施行事例 お問い合わせ

2. 全館空調との違いと、それぞれの役割

次に、全館空調について見ていきましょう。

全館空調は、家全体を一つの大きな空間として捉え、温度や湿度をコントロールするシステムです。

 

24時間換気が「空気の入れ替え」を目的としているのに対し、全館空調は「家全体の温度・湿度管理」を目的としています。

両者の役割を簡単にまとめると、以下のようになります。

・24時間換気: 家の空気を常に清潔に保つための「換気」システム

・全館空調: 家の中の温度を一定に保つための「空調」システム

 

イメージとしては、24時間換気が室内の空気を「新鮮に保つ」ための呼吸器のような役割、

全館空調が家全体を快適な温度に保つための「体温調節器」のような役割を担っている、と考えるとわかりやすいでしょう。

 

エコブレス®について

エコブレス®とは、北海道にある“株式会社から屋”が開発した、

ダクトレス(空気を通す筒状の配管がない)全館空調システムであり、2015年9月に特許を取得しています。

 

病院のクリーンルームなどでも使われる第2種換気システムを利用しており、外気を取り入れながら、

床下の暖房機器一台で家中を暖かく(夏は涼しく)します。電気・灯油・ガスいずれも可能で熱源を選びません。

 

エコブレス®の詳しい内容は下記のコラムをご参照ください。

https://kenchikusha.net/column/column-post-8808/

施行事例 お問い合わせ

3. 換気と空調を連携させることで得られる快適性

24時間換気と全館空調は、それぞれ異なる役割を持っていますが、これらを組み合わせることで、

より快適な室内環境を実現できます。

 

特に、北海道の冬は、換気のために窓を開けると、せっかく温めた空気が逃げてしまい、一気に室温が下がってしまいます。

しかし、熱交換機能付きの換気システムと全館空調を組み合わせることで、この問題を解決できます。

 

熱交換換気は、排気する空気から熱や湿度を回収し、新しく取り込む空気に移し替えるシステムです。

これにより、換気をしながらも、室温の変化を最小限に抑えることができます。

 

この熱交換換気システムと全館空調を連携させると、次のようなメリットが生まれます。

1.ヒートショックの予防: 寒い廊下や脱衣所、トイレも一定の温度に保たれるため、

         急激な温度変化による体への負担を軽減します。

2.結露・カビの抑制: 適切な換気と湿度管理により、窓や壁の結露を防ぎ、カビの発生を抑えます。

3.アレルギー対策: 新鮮な空気が常に循環するため、ハウスダストや花粉、PM2.5などの室内侵入を軽減し、

         アレルギー症状の緩和につながります。

4.家中のどこでも快適: 部屋ごとの温度差がなくなるため、リビングだけでなく、寝室や子ども部屋、

         廊下など、家中のどこにいても快適に過ごせます。

 

特に、築古物件をリノベーションする際は、断熱性能を向上させるだけでなく、

換気や空調システムを適切に導入することで、新築と変わらない、むしろそれ以上の快適性を手に入れることができます。

施行事例 お問い合わせ

4. まとめ

北海道の厳しい冬を快適に乗り切るためには、住宅の気密性・断熱性能はもちろん、換気と空調の役割を理解し、

適切に組み合わせることが非常に重要です。

 

・24時間換気は、室内の空気を常に清潔に保つための「呼吸器」

・全館空調は、家全体の温度と湿度を快適に保つための「体温調節器」

 

この二つのシステムを組み合わせることで、ヒートショックの予防やアレルギー対策など、健康で快適な住まいが実現します。

 

築年数の古い戸建てをリノベーションして住む場合、窓や断熱材だけでなく、換気や空調設備の見直しも

視野に入れることで、住まいの価値を大きく高めることができます。

 

私たち建築舎は、「空気の綺麗なお家」づくりに徹底的にこだわり、すべてのお客様が快適で健康でエコな

お住まいを手に入れていただくための最適なプランをご提案いたします。

 

ご自宅の換気や空調について、何か気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

施行事例 お問い合わせ

投稿者プロフィール

代表取締役

株式会社 建築舎 
代表取締役 杉山 聡

建築舎のSNSも更新しています!
ぜひご覧ください!

fb-logo line-logo youtube-logo tiktok-logo X-logo insta

「人に感動を与えるのは、想像以上のことをした時。
それができたら一番嬉しい」
私たち建築舎の達成感・モチベーションはそこにあります。

ページのトップへ戻る