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シロアリ被害から住まいを守る:対策とリフォームの重要性

公開日:2024.03.27

◇ シロアリ被害から住まいを守る:対策とリフォームの重要性 ◇

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北海道での住まいを考えたとき、シロアリ被害について考慮する人は少ないのではないでしょうか。しかし北海道でもシロアリ被害が報告され、その数は年々増加しています。このコラムでは、シロアリから大切な住まいを守るための対策とリフォームの重要性についてご紹介します。

目次

1. 北海道でもシロアリ被害はあるの?

シロアリは「アリ」という名前がついていますが、実はゴキブリの仲間です。木材を食料として温暖な環境を好みますが、比較的涼しい北海道でも、約100年前にシロアリが確認されています。2018年に起きた胆振東部地震では、厚真町やむかわ町の倒壊した木造住宅から、シロアリ被害が確認されました。シロアリ被害によって柱がもろくなり、そのことが原因のひとつになり、地震の揺れに耐えられず倒壊したのです。

 

北海道で生息するシロアリは「ヤマトシロアリ」という種類で、北海道に生息する個体は、本州のシロアリよりも寒さにも強いとされています。また基礎断熱などの寒冷地仕様の断熱方法により、床下の温度も上昇し、シロアリが好む高温多湿の暗い場所になるのです。

 

道民にとってあまり身近ではないシロアリですが、一度シロアリが侵入してしまうと、大切な住まいがゆっくりと食害されてしまいます。そうならないためにも、まずはシロアリが身近な存在であることを知っておきましょう。

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2. シロアリ被害から住まいを守る対策

ではどのようにシロアリ被害から住まいを守ればよいのでしょうか。自分でできる簡単な対策をご紹介します。

 

■家の周りに餌となる木材などをなるべく置かない

シロアリは湿度の高い、湿った場所を好みます。DIYに使用した木材や段ボールを放置している場所や、落ち葉が堆積している場所は要注意です。家の周りに木材や段ボールを放置しない、落ち葉をすぐに片づけるなど、家の周りにシロアリが好む湿った場所を作らないようにしましょう。

また移動できない木材や廃材は、下にビニールシートなどを敷いて土に触れないようにするとよいですよ。

 

■基礎部分の換気口を塞がない

基礎部分に床下の換気口がある場合、その部分を塞がないようにしましょう。塞いでしまうと床下の風通しが悪くなり、高温多湿のシロアリが好む環境になってしまいます。また基礎に沿って植栽したり、ウッドデッキの下に鉢を置くなども好ましくありません。基礎まわりは風通し、日当たりを良くしてジメジメしないようにしてください。

 

■雨漏りや水漏れしている場所を放置しない

雨漏りや水漏れしている場所は、シロアリに好まれます。そのため半年~1年の頻度で、雨漏りや水漏れがないかチェックしてみましょう。雨漏り、水漏れを見つけたら放置せずにすぐに修理を依頼しましょう。

 

■庭やガーデニングの木材には防腐処理や防蟻処理をおこなう

庭に置く枕木には防腐処理を忘れないようにしましょう。枕木やガーデニングに使用する木材は、雨にさらされ湿気を多く含むため、シロアリの絶好の餌場になります。ホームセンターで売られているガーデニング用の木材は防蟻処理が施されているものが多いですが、製品によっては処理されていないものもあります。そのため使用する場合には防腐剤を散布すると安心です。また市販の防蟻剤は効果が持続しないため、定期的に散布することをおすすめします。

最近では強化プラスチック製で木材風のおしゃれなガーデニング製品などもあるため、そのような製品もチェックしてみましょう。

 

■定期的にシロアリのリスクがないかどうか点検する

専門家に頼んでシロアリチェックをするのは少しハードルが高いですが、セルフチェックなら簡単にできます。

・床の一部がやわらかくなっていないか

・床下からカビの臭いがしないか

・排水管の劣化や水漏れ、雨漏りなど湿気が溜まった場所はないか

・基礎周りに木材などを放置していないか

・年に1回程度床下点検をおこない、床下の土が湿っていないか、シロアリが侵入してくる蟻道はないか確認する

 

これらをチェックして気になる点があれば、すぐに専門業者に確認してもらうほうがよいでしょう。早めの点検により、シロアリ被害を最小限に食いとどめることができます。

 

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3. リフォームの重要性

シロアリの被害を初期段階で発見できた場合、リフォームでシロアリ駆除と被害箇所をしっかりと直すことが重要です。またシロアリは床下から侵入することが多いため、リフォームによって床下の通気を良くし、シロアリが侵入しづらい環境を作ることも大切です。

 

シロアリの被害が進んでしまっている場合は、強度が弱くなった柱などが原因で、家屋が倒壊する危険性もあります。安全面も考え、フルリノベーション、もしくは建て替えが必要になります。

定期的なメンテナンスで手遅れにならないよう、点検やリフォームを施していきましょう。

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4. まとめ

北海道といえど、もはやシロアリ被害は身近なものになりつつあります。

防除をしっかりと行ったり、定期的に床下点検を行うなど、被害に遭う前に対策をすることをオススメします。

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投稿者プロフィール

代表取締役

株式会社 建築舎 
代表取締役 杉山 聡

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