ブログ

建築舎のコラム


column

寒冷地ならではのリフォームのポイントは~浴室~

公開日:2024.12.11

◇ 寒冷地ならではのリフォームのポイントは~浴室~ ◇

コラム画像

寒冷地、特に北海道などの寒さが厳しい地域では、浴室のリフォームにおける断熱対策が非常に重要です。寒さが厳しい中で快適なバスタイムを楽しむためには、浴室全体の断熱性を高めることが欠かせません。今回のコラムでは、寒冷地特有の浴室リフォームのポイントを紹介し、断熱性を確保するための素材や仕様について掘り下げていきます。

 

目次

1. 寒冷地の浴室リフォーム ポイント1 窓・壁・床

寒冷地の浴室リフォームで重要なポイントとなるのが窓・壁・床の断熱性です。特に北海道では、外気と室内の温度差が大きく、浴室の壁や床、窓から冷気が侵入しやすいため、適切な断熱対策をすることが重要です。

 

■窓の断熱対策

浴室の窓は、冷気が直接入り込みやすい部分です。寒冷地の浴室では、二重窓や断熱性能の高い窓を選ぶことが重要です。

・トリプルガラス…3枚のガラスと2層の空気層でできており、ペアガラスよりも高い断熱性能を発揮

・複層ガラス(ペアガラス)…2枚のガラスの間に空気層を挟んだ構造になっている

・Low-Eガラス…表面に金属膜がコーティングされており、熱を反射する

・樹脂製サッシ…熱伝導率が低いため、窓枠が冷えにくく結露を防ぐ

上記のようなものが断熱性が高いとされています。

また一般的なアルミサッシは金属のため冷気が伝わりやすく、結露の原因になってしまいます。

 

■壁の断熱性

浴室の壁は、外気と直接接する部分も多いため、高性能な断熱材を使用することがポイントです。

・グラスウールや硬質ウレタンフォームなどの断熱材…壁の内部に施工することで、外部からの冷気をシャットアウトし、室内の温度を維持することができる

・ユニットバス…壁がポリウレタンフォームなどで断熱されているため、湿気に強く、冷気を通しにくい

 

■床の断熱性

浴室の床は特に冷たく感じやすく、冬場の使用時には冷気を直接感じることが多い部分です。冷たい床面は、体温を奪うだけでなく、浴室全体の寒さを強調する原因になります。

・断熱床材や床暖房…床面の冷たさを防ぐことができる

特に寒冷地では、床暖房の導入が非常に有効です。ヒートポンプや電気式の床暖房を取り入れることで、浴室全体の温度が均等に保たれ、寒さや冷たさを感じにくくすることができます。

施行事例 お問い合わせ

2. 寒冷地の浴室リフォーム ポイント2 浴槽

寒冷地での浴室リフォームにおいて、浴槽の材質と保温性も重要なポイントです。冬の寒さを和らげ、長時間お湯の温度を保つためには、断熱性が高く、保温性に優れた浴槽材質を選ぶことが大切です。

ここでは、寒冷地向けの浴槽材質と、それぞれの保温性の特徴について紹介します。

 

■浴槽材質と保温性

浴槽の保温性は、浴槽の材質によって大きく変わります。保温性が高いと、お湯が冷めにくく、長時間快適にお風呂を楽しめるため、寒冷地では特に重要です。

 

・FRP(ガラス繊維強化プラスチック)

FRP浴槽は、軽量でコストパフォーマンスの高い浴槽材質です。最も多く使われているのがこの素材です。FRP自体の保温性は材質としては低いため、断熱材を加えることで保温性を向上させることが可能です。

予算を抑えたい人や軽量で施工が簡単な浴槽を希望する人に向いています。

・人工大理石浴槽

人工大理石浴槽は見た目に美しく、高級感があり、断熱性にも優れています。人工大理石は保温性が高く、お湯が冷めにくいのが特徴です。また、表面が滑らかなのでお掃除も簡単にできます。耐久性も高いため、長く使えるのも魅力です。しかしほかの材質に比べると価格が高いというデメリットもあります。

・ホーロー浴槽

ホーロー浴槽は、鉄やアルミニウムなどの金属に、ホーロー(ガラス質のコーティング)を施したもので、熱を保持する性能が高いです。お湯が冷めにくいため、寒冷地の浴槽に向いています。ホーローの表面は滑らかで、掃除がしやすいという点も魅力です。

施行事例 お問い合わせ

3. お風呂の断熱リフォームの費用目安はいくら?(部分的&全体)

お風呂の断熱リフォームの費用は、リフォームの範囲や使用する素材によって大きく異なります。部分的なリフォームと全体的なリフォームで費用が異なるため、それぞれ詳しく見ていきましょう

 

【部分的な断熱リフォーム】

部分的なリフォームは、浴室の一部だけを断熱性能を高めるためにリフォームする方法です。全体的なリフォームに比べてコストを抑えることができます。

 

・窓の断熱リフォーム

複層ガラス窓への交換…1窓あたり5万~15万円程度

・床の断熱リフォーム

床暖房の導入(電気式や温水式)…15万~40万円程度

断熱材の追加施工(既存の床に断熱材を敷く場合)…10万~20万円程度

・壁の断熱リフォーム

壁の断熱パネルの追加施工…1平米あたり1万~3万円程度

  

いずれの場合もリフォームする範囲や大きさなどによって価格が変動します。

 

【全体的な断熱リフォーム】

全体的なリフォームは、浴室全体を高断熱の仕様に変更する方法です。特に寒冷地では、ユニットバスごと断熱性能が高いものに交換することが一般的です。

 

・ユニットバスの交換(高断熱タイプ)…50万~150万円程度。安価なものでは50万円台から、ハイグレードなものでは150万円以上かかることがあります。

 ・全体的な断熱工事(壁・床・天井・窓など)

浴室全体の断熱強化(壁、床、天井などを全て高断熱仕様にする場合)…50万~100万円程度。

 

いずれのリフォームも、使用する材質や浴室の大きさなどで費用も変わってきます。

施行事例 お問い合わせ

4. まとめ

お風呂の断熱リフォームは、温かく快適なバスタイムになるだけではなく、浴槽から出た時の急激な温度の変化によるヒートショックを防ぐためにも非常に重要です。安心・安全に暮らすためにも、ぜひお風呂の断熱リフォームを検討してみてください。株式会社 建築舎では、札幌市・札幌近郊で断熱リフォーム・リノベーションを多数手がけています。お気軽にご相談くださいね!

 

施行事例 お問い合わせ

投稿者プロフィール

代表取締役

株式会社 建築舎 
代表取締役 杉山 聡

建築舎のSNSも更新しています!
ぜひご覧ください!

fb-logo line-logo youtube-logo tiktok-logo X-logo insta

「人に感動を与えるのは、想像以上のことをした時。
それができたら一番嬉しい」
私たち建築舎の達成感・モチベーションはそこにあります。

ページのトップへ戻る