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家が傷む「結露」のリスク 実は、見えているところだけじゃない!?

公開日:2024.12.25

更新日:2024.12.26

◇ 家が傷む「結露」のリスク 実は、見えているところだけじゃない!? ◇

コラム画像

これからの季節に発生しやすい結露。実は窓だけではなく、壁内部に結露が発生してしまう場合もあるのはご存じでしょうか?今回のコラムでは結露のリスクや、内部結露についても掘り下げていきます。結露の発生を防いで、大切な家を守りましょう。

目次

1. 気温が下がるこれからの季節 気を付けたいのが「結露」

結露は、室内の湿気が冷たい窓の表面で冷やされ、水滴となって窓についてしまう現象です。グラスに冷たい飲み物を入れておくと、水滴がついてしまうのと同じ原理ですね。

特に冬になると、外気温が低くなるため結露が多く見られます。

窓の結露は、見た目に不快なだけでなく、建物や健康に対してもさまざまな悪影響を与える可能性があります。

 

■窓の結露の原因

窓の結露には次のような原因があります。

 

・室内外の温度差

窓ガラスは、室内の暖かい空気と外の冷たい空気の境界になります。特に気温が下がる夜間や、外の温度が急激に冷える朝に結露が見られます。

・湿度の高さ

室内の湿度が高いと、空気に多くの水分が含まれます。この湿気が冷たい窓に接すると、窓に結露が発生します。特に、キッチンや浴室、洗濯物を室内に干している場合などは、湿度が高くなりがちで、結露が発生しやすくなります。

・窓の断熱性の低さ

断熱性能が低い窓では、外気の影響を受けやすくなり、窓ガラスの温度が下がります。特に、単層ガラスの窓や古い木製の窓枠では、温度差が顕著に現れるため、結露が発生しやすくなります。

・換気不足

室内の湿気がうまく外に排出されないと、湿気が室内にこもり、結露の原因になります。換気が不十分な状態では、空気が滞留し湿気が高くなるため、窓に結露が発生しやすくなります。

 

■結露が引き起こす問題

窓に結露が発生すると、どのような問題があるのでしょうか。

 

・カビの発生

結露によって窓枠や壁に水分が長時間付着すると、カビが発生しやすくなります。特に木製の窓枠は湿気を吸いやすく、カビの温床となります。カビは健康に悪影響を与え、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす原因にもなります。

・壁や窓枠の腐食

長期間窓に結露が発生し続けると、窓枠や壁の素材が湿気を吸って腐食することがあります。特に木材は水分を吸収しやすく、劣化が進みます。

・室内の快適性の低下

窓の結露が続くと、室内の空気が湿気を帯びて不快感が増します。夏の暖かいときに湿度が高いと暑く感じますが、冬の寒いときに湿度が高いと肌寒く感じることが多くなります。

・断熱材やガラスの性能低下

窓に結露が頻繁に発生すると、窓ガラスやその周囲の断熱材が劣化することがあります。断熱材が湿気を吸って機能が低下する場合もあります。

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2. 壁の中がカビだらけ?!「内部結露」のリスクを知ろう

壁の内部結露は、建物内の湿気が壁の中で冷やされ、結露を引き起こす現象です。窓に結露が発生すると目に見えるため対策しやすいですが、壁内部で結露が起きる場合目に見えにくいため、放置すると建物に深刻な影響を与えることがあります。結露が進行すると、カビや腐食、建材の劣化を引き起こすことがあるため、早期に兆候を見つけて対処することが大切です。

 

■内部結露の原因

内部結露が発生する原因としては、主に「断熱不足」と「換気不足」です。断熱性能が不十分だと、室内の暖かい空気が壁や屋根裏に入り込み、外気の冷たさで冷やされることで結露が発生します。この結露は壁の内部に溜まり、湿気となりカビの温床となります。

 

また、換気が不十分な場合、室内の湿気がうまく排出されず、内部結露が発生する可能性が高まります。特に住宅内部の湿気がこもりやすい場所、例えばキッチンや浴室、洗濯機周りなどで発生した湿気が壁の内部に染み込み、カビが繁殖することがあります。

 

■内部結露の兆候

内部結露の兆候としては、以下のようなものがあります。

1.壁がひんやりと冷たい、または結露している

2.異常に湿気を感じる

3.天井や壁にシミや変色がみられる

4.ドアや窓の開閉がスムーズでない

5.不快なカビ臭がする

 

これら1〜5の兆候が見られる場合は、内部結露が発生している可能性があります。特に3〜5は内部結露によるカビや腐食が進行している可能性が高く、健康にも悪影響を及ぼすリスクがあるため、早急に確認と対策を取ることが必要です。

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3. 結露のリスクを下げ、家を守るためのポイントは“断熱”にある!

結露を防ぐために最も効果的な対策は、家の「断熱性能」を高めることです。断熱性が低いと、室内と外気の温度差が大きくなり、その温度差が結露を引き起こします。

特に窓は、断熱性が低いと外気と接している面積が広くなり、冷たい外気に触れることで、結露が生じやすくなります。

適切な断熱を施すことで、壁や窓の表面温度の低下を防ぎ、湿気が冷たい場所で凝縮するのを抑えることができます。

また、断熱性能だけではなく、「気密」と「換気」も重要な要素。断熱性能が高くても、家に目に見えないわずかな隙間があれば、そこから冷たい空気が侵入し、内部結露の原因になります。高気密高断熱で、適切な換気システムを施している家が、最も結露対策に適していると言えるでしょう。

断熱や気密を強化することで結露に対し次のようなメリットがあります。

 

・室内外の温度差を減少させる

・壁の内部温度を一定に保つ

・湿気の発生を抑える

 

特に結露が発生しやすい場所は窓や外壁です。断熱性能の高い窓(トリプルガラスやlow-Eガラス・複層ガラスなど)や、外壁の断熱を強化し、気密処理もしっかり行うことで、これらの部分での結露を最小限に留めることができます。

 

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4. まとめ

結露は家そのものや家族の健康にとても悪影響を及ぼす要因の一つ。ですが家を建てる前には、結露する家なのかどうか判断しにくいものです。株式会社 建築舎では、35年無結露保証を行うスーパーウォール工法といった技術を新築にもリノベーションにも取り入れ、安心・安全・健康・環境に配慮した住まいの提供を行っています。見た目だけの綺麗さだけではなく、お家の健康寿命も意識した住宅施工を行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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投稿者プロフィール

代表取締役

株式会社 建築舎 
代表取締役 杉山 聡

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