新築 建築現場レポ ③ 「ハイスピード工法」!
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新築 建築現場レポ ③ 「ハイスピード工法」!
2018.09.10 | 工事施工日記
こんにちは!
店長の今 です。
皆様いかがお過ごしてしょうか。
6日未明に発生した北海道胆振東部地震ですが、
その後も余震が続いております。
ようやく、ライフラインが復旧してきておりますが、
自然災害のすごさに、改めて脅威を感じます。
皆様のご無事とご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。
いろいろデマ情報が飛び交っております。
難しいですが、飛び交う情報を鵜呑みにせず、
一度確認するなど、どの情報が正しいものなのか
判断いただければと思います。
さて、ご無沙汰しておりましたが、
『新築建売事業』
のその後の工事 の模様をお伝えします 。
コンクリートの打設が終わり
設備工事が始まり
このような状況になっています。
こうして見ると 、あまり進んでいないようにも見えますが、
しっかりと進んでおります。
そこで今回は、新築の建築にあたって採用している
特長ある工法のお話をします。
その工法の名は『ハイスピード工法』というものです。
「天然砕石パイル工法」ともいいます。
どのような工法かと言いますと、
地盤強化の仕方に特長がある工法です。
多くの場合、
セメントで作られた杭など、予め決まった形に形成した杭を使用して
地盤を強化したり、あるいは、まったく地盤の強化を行わないで
住宅を建てるのですが、それぞれに問題があります。
地盤の強化を行わなければ、何か問題が起こった場合に
まったく対応できませんので、建物の倒壊や損傷に直結するのは
当然ですね。
一方、セメントなどで作られた杭を埋めて地盤強化をする場合は、
一見しっかりとしているように思えますが、
例えばこのたびのような大きな地震が起きた場合、
杭自体が土の中で折れてしまったり、
セメントと火山灰の含まれた粘性土を混ぜ合わせた時に発生する
「六価クロム」という発がん性物質を発生する恐れがあるため、
六価クロムの溶出試験をしなければならないのですが、
実際のところ溶出試験を行っている例はほとんどないと言われています。
万一、六価クロムが発見された場合、地盤強化からやり直さなければならず、
大変なお金と時間がかかってしまうことになります。
今回、採用している『ハイスピード工法』は、杭を埋め込む穴に、
天然の砕石を入れ押し固めていく工法で、砕石の力と周りの地盤の
元々持っている支持力を利用して地盤を支えていくことになります。
このため、セメント杭のように、中で折れてしまうこともなく地震にも強く、
今回の地震で改めて大変な問題になった「液状化」についても、
液状化が起こりそうになった段階で、水が砕石の間を抜けていく
ことになるため、地盤の支持力が損なわれず、液状化が起こりにくい
というメリットがあります。
加えて、天然の砕石を利用しているわけですから、六価クロムのような
発がん性物質を作り出すこともなく、住んでいる方が健康被害を
受けることもありません。
もちろん、天然素材を利用していますので、他の工法に比べて、
CO2の排出もぐっと少なくなることは、言うまでもありません。
このように、今回の新築住宅では、より安全で周囲の環境の維持にも優れた
『ハイスピード工法』を採用することで、お客様に安心と安全と健康を
ご提供していきたいと考えています。
いかがでしょう?
私たち建築舎の考え方を理解していただけましたでしょうか?
次回も、是非ご期待ください
さて、前回の「新築建築現場レポ②」
https://ameblo.jp/kenchikusha/entry-12400428259.html
で、
「凍結深度」のお話をした際に、凍結しないところまで
基礎を埋め込むと、傾いたりゆがんだりすることがなくなる。
と言いましたが、その理由はお分かりになりましたか?
もし、凍結するところに土台を作るとすると
土の中の水分が凍結して固まると体積が大きくなるため、
基礎を圧迫し、結果的に基礎をゆがめてしまう。
そしてもう一つが、凍った水分が溶けると、凍った場所から
水分が流れて行ってそこに空間ができ、そこを埋めようと
地盤がゆがんでしまうため、結果として基礎をゆがめる。
ということなんです。
凍らないところに基礎を埋め込むことで、地盤の凍結の
影響を抑えることになるということなのです。
またまた、長くなってしまいました 。
そのほかの特長についても、
ご説明する余裕がなくなってしまいました 。
それはまた次回、ということで、
今回は『ハイスピード工法』のことを、是非覚えてください
では、今回はこれにて
さて、当社では、お客様のお好みに合わせて
選べるリノベーション住宅『R300住宅』を
中心にお家を持ちたいという方の
さまざまなご希望にお応えしています。
ご興味がありましたら、
是非ホームページもご覧ください