資産価値を高めるリノベーションとは? リノベーションの資産価値 ②
Blog
資産価値を高めるリノベーションとは? リノベーションの資産価値 ②
2021.04.11 | 住生活お役立ち講座
資産価値を高めるリノベーションとは?
皆さま、お晩でした。建築舎のリノベ担当です。
前回は、「築44年の家をリノベーションして3年後に売りに出したところ、新築から3年たった中古住宅と同様の価格で売れた」というお話をいたしました。
とは言え、
「リノベーションした住宅のすべてがそんな値段で売れるわけではないんじゃない?」
という、もっともなご質問もいただきました。
「そんな値段で売れる」住宅にリノベーションするためには、どんな工事を行えばよいのでしょうか?
そこで今回は、
「資産価値を高めるリノベーションとは?」
- 何故住宅は価格がどんどん下がるのか?
- 安くても欲しくない住宅、その四つの理由
- 古くても欲しくなる住宅とは?
- 資産価値を確保する長期優良リノベーション
についてお話ししたいと思います。
何故住宅は価格がどんどん下がるのか?
住宅の価格が下がる理由は主に「減価償却法」に定められた数字によるものですが、その判断のもとになる考え方は、
1)構造や設備が劣化して、住宅の寿命が短くなる(長く住めない)
2)断熱性能などが低下して寒く、快適に暮らせない
3)内装や外装が傷んでくる。流行と変わってくる
4)修理や修繕費がかさんで不経済
などといったものです。
皆様はこのような住宅に、高いお金を払って住みたいと思われるでしょうか?
安くても欲しくない住宅、その四つの理由
当社を訪ねてくださるお客様のほとんどが、
「住宅に新築ほどのお金はかけたくないが、中古住宅では
① 長いローンを組むというのに、長く住めるか不安。
② 地震で倒れてしまうような家では安心して住めないし、
③ 寒くて暖房費がかかったり、
④ 修理にお金がかさむのも困る。」
と、おっしゃいます。
私の経験に照らし合わせてみると
・ どんなに良い場所に建っていても
・ どんなに内外装が豪華でも
① 安心 ② 安全 ③ 快適 ④ 経済的
の、四つの条件を満たしていない住宅は、長く売れ残っているか、価格を大幅に下げない限り売れていません。
また、これらの性能が足りないと、住宅ローンを組めないことさえあります。
古くても欲しくなる住宅とは?
反対に、どんなに築年数が古くても、
① 安心して長く住める
② 地震に強くて安全
③ 暖かく結露も少なく快適
④ 暖房費や修理・修繕費が節約できて経済的
な住宅は、その価値に見合った価格で売れるということなのです。
そして、これらの四つの条件は、国土交通省が「長期優良住宅化リフォーム推進事業」に定めた四つの「特定性能」とぴったり重なっています。
資産価値を確保する長期優良リノベーション
「長期優良住宅化リフォーム」の「特定性能向上工事」とは
① 劣化防止工事
② 耐震補強工事
③ 省エネルギー性能向上工事(断熱改修工事)
④ 維持管理の容易性向上工事
の四つです。
これらの「特定性能」が一定基準を超えると、どんなに古い住宅でも、「評価基準」に適合する住宅として新築同様と評価されます。
十分な性能を満たしていれば、新築同様、10年間の瑕疵担保保険に加入することも出来ますので、中古をリノベーションした住宅の、さらに中古であったとしても、買主様に安心してもらえます。
更に、新築の「長期優良住宅」と同様の性能であると認められると、「認定長期優良住宅」として認定を受けることができます。
(前回ご紹介した実例では、この認定を受けています)
また、もう一歩進んで、一次消費エネルギーを新築基準より2割削減できる性能にまで引き上げれば、「高度省エネルギー住宅」として「BELS」の認定を受けることもできます。
建築舎がお勧めする「長期優良リノベーション」では、これらの三つの性能グレードを、ご希望とご予算に応じてお選びいただけます。
とはいえ、性能を上げれば上げるほど工事費が掛り増しになるのは当然のことです。
「高性能住宅に住めればそれに越したことはないけれど、そこまでやったら新築と変わらない値段になるのでは?」
というご質問も良くいただきます。
というわけで次回は
リノベーションの資産価値 ③
「新築とリノベーションの価格のちがいとは?」
についてお話ししたいと思います。
さて、当社では、新築基準の性能をそなえた
「長期優良リノベーション住宅」を中心に、
ご家族の将来設計に対する
さまざまなご希望にお応えしています。
新築基準のリノベーションを体感なさりたい方は、
是非完成見学会を覗いてみてください。
⬇