地下鉄「元町駅」徒歩16分 リノベーション住宅の構造確認
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地下鉄「元町駅」徒歩16分 リノベーション住宅の構造確認
2021.05.01 | 住生活お役立ち講座
リノベーションで注文住宅 ⑥
「上棟時の確認事項」外せないチェック項目
皆さま、お晩でした。
建築舎のリノベ担当です。
先日、施工中の住宅の構造工事が終わりましたので、お施主様と「上棟確認」に行ってきました。
地下鉄麻生駅から徒歩16分。
目の前に公園があり、生活に必要な利便施設のほとんどが、徒歩10分前後
というかなりの好立地です。
「上棟」というのは、
住宅の骨組みが出来上がり
屋根と外壁の下地ができて
玄関ドアと窓が入った
状態のことを指します。
昔は「棟上げ式」といって、屋根の上からお餅を撒いたりしたようです。
お正月には今でも「鏡餅」を飾ります。
日本では古来から、「お餅」というのは、お祝いや神事のときに食べるものでしたので、「上棟」というのは家づくりの過程でもそれだけ大事な節目だったのですね。
そこで今回は上棟確認の様子を御覧いただきながら、
リノベーションの構造工事
「上棟時の確認事項」外せないチェック項目
- 木材交換のチェック
- 耐震構造のチェック
- 開口部のチェック
- 間取りのチェック
についてお話ししたいと思います。
木材交換のチェック
さて、「構造工事の確認をお願いします」というと、半分くらいのお客様は、
「私たち、素人だから、構造なんて見てもわからない」
とおっしゃいます。
確かに、耐震補強のバランスがとれているかどうか、などは、建築士が複雑な計算をして設計しているので、見ただけではわかりません。
計算ソフトを使うので、昔ほど大変ではないかもしれませんが、住宅に関する仕事を20年続けている私でも、見ただけではわかりませんので💦・・・
しかし、
腐った木材をそのまま使っていないか?
くらいのことは、どなたにでも一目でわかります。
屋根や外壁、フローリングや壁紙、キッチン・ユニットバスといった水廻りなど、見えるところだけをきれいにリフォームして「リノベーション済み住宅」として販売する方法もあります。
解体にかかる人件費や、廃材処理費を節約できるので格安リノベーション住宅として売り出せますから、お客様も買いやすく、業者としても売りやすいのがメリットです。
住宅の解体費が値上がりしている現状では、このような「リノベーション済み物件」は増えてゆくことでしょう。
(解体費の値上がりについて詳しくお知りになりたい方はコチラ)
👇
ですが、その場合は壁や床、天井などをはがさないことが多いので、施工している人間でさえ、柱や梁の状況がわからない場合が多いのです。
(なぜ構造材が腐ってしまうか、知りたい方はコチラ)
👇
そこで、私たち建築舎では、お客様からの強いご希望がない限り、基本的に骨組みだけに解体するスケルトンリフォームを行います。
柱や梁などの構造を直接目視で確認しますので、腐食・劣化・強度不足のある部分は、すべて交換補強を行うことが出来るからです。
上棟確認の際にはぜひとも、私たちが「ズル」や「手抜き」をしていないかをご確認いただき、安心してお住まいいただきたいと考えております。
耐震構造のチェック
前の項目でもお話しした通り、耐震構造が設計通りに施工されているかどうかは見ただけではわかりません。
その確認は、資格をもった建築士や、検査会社が行いますので、その点はご安心いただいて良いと思います。
お客様にお願いしたいのは、ご自宅の構造がどのようにして地震に耐えるか、実際の現場を御覧いただいてイメージを持っていただくことです。
地震の揺れに耐えるための構造用パネルや筋交い、接合金物はどのように設置されているか?
それぞれの材料が、どのような役割を果たしているか?
などについて、なるべくわかりやすくご説明させていただきますので、ご契約前のご説明を思い出しながら、耐震構造の大切さについて、改めてご記憶にとどめてくださいませ。
お引き渡し時にはあらためて、保証やメンテナンスについてご説明させていただきますが、
「耐震性能を十分に発揮し、長く良い状態を保つために、どんな住み方やメンテナンスが必要か?」
について、構造のイメージをお持ちいただくことで理解が深まり、必要な時期に必要なメンテナンスが行えるようになります。
住まいの維持管理に必須であるメンテナンスは、実施の時期を誤ると、余計なお金がかかってしまうことが多々あります。
例えば、年に1回水をかけて汚れを流していただくだけで、外壁や屋根の寿命を延ばすことが出来ます。
(この時ブラシなどでこすっちゃダメですよ!防水塗装が剥げてしまいますので💦)
家全体をじっくり眺める機会にもなるため、小さな傷み(コーキングの切れや、外壁表面の傷)を見つけられるかもしれませんので、ご自分でも可能なわずかなお手入れだけで、塗装や張替などの大規模な工事の時期を遅らせ、回数を減らせることもあります。
これらの兆候を見逃すと、わずかずつの水の侵入が、いずれは深刻な構造体の腐食を招き、予想外の地震が起きたときに、設計通りの耐震性能を発揮できなくなってしまうこともあり得るのです。
(構造の腐食を防ぐお手入れ方法にご興味のある方はコチラ)
👇
構造をしっかり理解しておくことで、表面に見える些細な変化が家全体の健康状態にどのような影響を与えるか?に、気付けるようになれます。
将来、無駄なメンテナンス費用をかけないためにも、ぜひとも構造の姿をしっかりと目に焼き付けてくださいませ。
窓など、開口部のチェック
これはさらに重要な確認です。
窓やドアは、構造体に直接接合されます。
この段階で、窓の大きさや数、透明なガラスか曇りガラス(正確には型ガラスといいます)か?などが、注文通りであるかどうかをご確認ください。
こういった重要ポイントでのミスはほとんどないのですが、上棟が終わって造作工事に移ると接合部分が隠されてしまい、万が一ミスがあった場合、交換するためには一度施工した部分を解体してやり直す、などの余分な時間がかかります。
もちろん追加料金などは発生しませんが、工期の遅れによりご迷惑をおかけしないためにも、設計担当と図面を照合しながら、入念なご確認いただきたいと思います。
間取りのチェック
こちらも結構重要な確認です。
もちろん、6畳の洋室を作るはずだったのに、4畳半の広さしかない!などというバカげたミスは今まで一度もありません。
ここでお願いしたいことは、図面と照らし合わせて、
たとえば、
壁掛けテレビや、あとから棚を付ける予定の壁を確認し、下地を入れる予定の場所を再度チェックする。
ドアの開く向き(勝手と呼びます)を確認する。
コンセントの位置や高さなどを確認する。
など、住み始めてからの使い勝手について、お約束通りにすすんでいるかをご確認いただきたいのです。
家づくりは夢のある楽しい作業ですが、実際に住み始めてからは、現実の生活が始まります。
お打ち合わせの時点で、私たちも「使いやすさ、住みやすさ」に精一杯のご提案を行いますが、細かい部分で計画通りに施工されていなければ「リノベーションで注文住宅」の意味がありません。
細かいところで融通が利くのが「注文住宅」のメリットなのですから・・・
多額のご予算をかけていただきながら、小さな不便が積もり積もって大きなストレスになってしまうのでは、申し訳ないにもほどがあります。
こういった確認は長いお時間をいただく大変な作業で、ご面倒をおかけしてしまうのですが、長く快適にお住まいいただくためにも、しっかり確認させていただけるとありがたいのです。
この構造確認の重要性は、リノベーションに限らず、新築注文住宅でも同じです。
少しでも疑問やご不安があるときは、ご遠慮なさらずしっかりお伝えくださいませ。
それが結局は、ご家族のためだけではなく、施工会社さんのためにもなりますので。
さて、当社では、お客様のお好みに合わせて
選べる!オーダーリノベーション住宅を中心に
自分らしい家を持ちたいという方の
さまざまなご要望にお応えしています。
ご興味がありましたら、
是非ホームページもご覧ください
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