不景気なのに建築費が値上がりする⁈ その原因と対策
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不景気なのに建築費が値上がりする⁈ その原因と対策
2021.04.15 | 住生活お役立ち講座
なぜ不景気なのに建築費が値上がりするのか？ その原因と対策
札幌市内に3,000万円以下で注文住宅を手に入れる方法
皆さま、お晩でした。
建築舎のリノベ担当です。
この7年間、札幌では地価の上昇が続いており、この春からは解体費も値上がりし、住宅を提供する側としてはほとほと困っていたのですが、
今度はなんと！
木材までもが値上がりするというのです。
しかも、ちょっとやそっとの値上がりではないらしく、いったいどうしたらよいのか⁈
まったく、頭を抱えたくなりますね。
長引くデフレとコロナショックのせいで、札幌市民の所得はさっぱり上がらないというのに、建築費も値上げというのは一体どういうわけなのでしょう？
そこで今回は、
なぜ不景気なのに建築費が値上がりするのか？ その原因と対策
- アメリカで進む景気回復
- なぜ景気の悪い日本で、モノの値段が上がるのか？
- 建築費を抑えるためにできること
についてお話ししたいと思います。
アメリカで進む景気回復
バイデンさんが大統領になってから、コロナショックで落ち込んだアメリカの経済が急激に回復しているらしいですね。
去年は -3.5%だったのに、今年はいきなり +6.4%の成長率だといいます。
ちょっと信じられないくらいの数字ですね！
（日本経済の成長率はこの20年以上、1%前後で、「失われた20年」なんていわれていますのに・・・しくしく💧）
その理由としては
① ゼロ金利政策でお金が借りやすい。
② ワクチン接種が進んで、人が行動の制限を受けなくなったため、経済活動がもとに戻った。
③ 今後20年間で220兆円ものインフラ整備（公共事業）を行う計画がある。
④ おかげで株価が上昇し、人々の所得が増えており、住宅購入などの消費にまわしている。
ということらしいです。
そのせいで、
「住宅購入や公共施設が今後ずっと増え続けるだろう。このままでは、せっかくお客様が欲しいと言ってくれても、住宅資材が手に入らずに、ご提供ができなくなってしまう。今のうちに買っておかなければ！」
と予測した人たちが、何か月も先の分まで建築資材を買い占めるということ（先物買い）をしているわけです。
もちろん、中には「このチャンスに儲けてやろう！」という投資家たちも含まれていて、値上がりに拍車をかけています。
おかげで木材だけではなく建築資材全般が大幅に値上がりし、アメリカでは今年6月時点の予測では、住宅価格が 13%も値上がりするだろうという観測がでています。
このようにして、供給が需要に追い付かなくなると、インフレ（経済膨張）に伴う物価高が起きるのです。
しかし、ここで、
「なるほど、景気が回復しているアメリカで物価が上がるのはわかる。
だけど、どうして不景気な日本で物価が上がるの？
不景気だったらモノが売れなくて、値段が下がるのが普通じゃないの？」
という、ごく当然の疑問が湧いてきます。
なぜ景気の悪い日本で、モノの値段が上がるのか？
さて、日本でもアベノミクスの「マイナス金利政策」で、住宅ローンの金利はこの何年も過去最低のままです。
おかげさまで家を買いたい方は沢山いらっしゃるのですが、残念ながら二つの点で供給が追い付いていません。
① 日本では木材や樹脂（石油製品）などの建築資材は、ほとんどが輸入に頼っている。
今まで日本に回ってきた資材がアメリカで消費されてしまい、輸入できない。
② 札幌の土地は限られているが、ここ何年も海外資本（主に中国の富裕層）が、日本人が買えないような値段で買い取っており、価格が下がらない。
というわけで、不景気でモノ余りの日本であっても、こと住宅に限っては供給が需要をはるかに下回っているのです。
建築費を抑えるためにできること
「では、やっぱり札幌市内に3,000万円以下で注文住宅は難しいのね？」
と、ついつい弱気になってしまいそうですが、そこはあきらめずに頑張りましょう。
と、いうより、頑張るべきなのは私たち建築会社ですね💦
対策は以下の通り、
① 解体費が値上がりしたのなら、解体費を減らす
② 木材が値上がりしたのなら使用する木材を減らす
という実にシンプルなものです。
もちろん、だからと言って性能を下げたり、手抜きをするということではありません。
新築であれば、住宅を基礎からすべて解体し、木材や資材も、すべてをイチからそろえなければなりませんが、リノベーションなら基礎や構造の一部を再利用できるため、解体費も木材も節約できます。
これが、新築も可能な私たちが、あえてリノベーションをお勧めする大きな理由なのです。
（リノベーションと新築の価格差についてご興味のある方はこちら👇）
さて、当社では、お客様のお好みに合わせて
選べる！オーダーリノベーション住宅を中心に
自分らしい家を持ちたいという方の
さまざまなご要望にお応えしています。
ご興味がありましたら、
是非ホームページもご覧ください
