拓北平屋リノベーション住宅物語　　　第１章　きっかけ　

～継ぐ（つなぐ）こと～

皆さんこんにちは。増冨です。

今回は、以前のブログの中で少し触れさせていただきました、『平屋住宅へのリノベーション工事』のお話です。

以前のブログURLはこちら

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東苗穂新築誕生物語　第８章　　想い

今回は、築４０年近い２階建ての古家住宅を平屋住宅にリノベーション致します。

弊社のコンセプトとしております『気密性の高さ』も勿論ですが、ご高齢の方々やお身体がご不自由な方々への、より安全な住まいに対する考えも『かたち』にしていければと考えております。

今回の工事現場のご近所は閑静な住宅街で、同じくらいの築年数の住宅が周りにも何件か見られます。

去年のまだ設計計画の時期に、近隣の方々から色々とお話をお聞かせ頂きました。

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近隣の方A　『家の事ね～～・・・うちも築４０年以上になるのだけれど、今後家を直しても息子夫婦と一緒に住むわけでも無いしさ・・・』

私　『・・・息子さんご夫婦はお家を建てられて住まわれているのですか？』

近隣の方A　『そう、何年か前にね。・・・まあ、私たちもあと１０年くらい、分からないけど動けなくなったらね・・この家もどうにかしなければならないと思っているし・・・etc・・etc』

確かに、ご本人の健康状態や体力などのこともありますが、築５０年くらいの時に住まわれた家を『継ぐ』ことは、一般的には難しいと考えてしまいます。

近隣の方Ｂ　『うちは築４０年くらいかな～～・・・今思えば、平屋にした方が良かったかな～と思うよ。』

私　『それはどうしてでしょうか？』

近隣の方Ｂ　『えっ？どうしてって？・・子供たちは早く独立してしまって、２階の部屋なんて今じゃタダの物置と化してるからね（笑）』

私　『そうなってしまうお話は良くお聞きしますね』

近隣の方Ｂ　『それもあるし、歳をとったら屋根に上がって雪下しをするのも大変だし、隣の家に雪庇（せっぴ）が落ちていって問題になるしね～～・・・etc・・・etc』

この他にも色々とお話をお聞きしていく中で、お住まいを維持していくことや、引き継いでいく事は簡単なことではないといつも感じさせられます。

この度の、平屋住宅へのリノベーションを行うきっかけとなったお話の一つに、弊社の杉山代表と、あるご家族とのエピソードが御座います。

—将来、徐々に歩く事が困難になっていく病を持つお方が

少しでも不自由なく過ごせるような住宅を—

以前、歩行が困難になっていく難病を持つお子様のお話を、ご両親より杉山代表にお話が御座いました。

お子様の為に、お身体に少しでも不自由が無いお家を残していければ。とのお話が杉山代表の心を強く打ちます。

将来の安全な生活を強く願うご両親とお話をされていく中で、その想いは一層強くなっていきました。

その想いは、この度の平屋住宅リノベーション工事へと繫いでいきます。

お身体がご不自由な方々が、本当の意味での安全に過ごせる住宅を設計する事は、リノベーションでは決して容易なことで御座いませんが、段差や突出部を極力少なくする事や配置の工夫、お身体の補助となる器材を取付けていけば、移動の困難さが少なくなっていき、安全性の高い住まいに近づいていくと考えられます。

そしてご高齢の方が、普段の生活の中で移動などにご不便がなくても、予期せぬ発作で倒れられて救助が遅れられてしまうケースも数多く御座いますので、こちらの住宅では『見守り型システム』も採用させて頂いております。

見守り型システムに関する内容は、また後ほど詳しくご説明致します。

そして機能性・安全性と合わせて、経済面も考えた持続性の高い設計も必要になってきます。

平屋住宅になると２階部分が無くなるため、光熱費の削減等にもつながり、合わせて弊社のこだわりとして採用しております換気システム（エコブレス）を導入することで、一層の省エネが期待できます✨

工事のお話をする前に、ついつい熱くなってしまいました😌

次回は、解体工事の状況からお話しをさせて頂きたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。

To   BE   Continued

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