なぜ不況下に、土地の値上がりが続くのか?
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なぜ不況下に、土地の値上がりが続くのか?
2022.05.09 | 住生活お役立ち講座
7年以上も続く、地価上昇の原因は?
皆さま、お晩でした。
建築舎のリノベ担当です。
昨日は、木材など、建築資材が急に値上がりした理由とその対策についてお話ししましたが、もっと大きな値上がりが続いて困っているのは、不動産価格のほうかもしてません。
バブル時代のように景気が良くて、国民の所得が上がっているというなら、地価が上がるのもわからないではありません。
(バブル時代は、ちょっと異常でしたが・・・)
しかし、もう何十年もデフレから脱却できていない今、バブル時代の5年を超えて、7年以上も地価が高騰し続けている、というのも、本来なら考えにくい現象です。
そこで今回は、
不景気なのに土地が値上がりを続ける理由
- 地価は7年前の約1.7倍
- 米中対立から始まった土地の高騰
- 外国人が土地を買うことを規制する法律がない日本
- 環境保護が押し上げる土地の価格
についてお話ししたいと思います。
(この記事は令和3年の情報です。今年の不動産の値動きにご興味のある方はこちらをクリック)
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https://kenchikusha.net/kenchiku_blog/blog-post-5245/
地価は7年前の約1.7倍
上のグラフを見ていただければわかるように、2013年から始まった地価の上昇は、今年になっても続いており、
今や何と!
7年前の約1.7倍にもなっています。
昔、1,000万円で買えた土地が、今では1,700万円はらわないと買えない時代になってしまった、ということです。
米中対立から始まった土地の高騰
7年前に何があったか、というと
① 安倍政権が誕生し、「アベノミクス」「異次元緩和」と銘打って、超低金利政策を始めた。
② 東京オリンピックの招致に成功した。
の二点が主な理由だと言われています。
しかし、実は、それだけでは札幌の地価がここまで長く、また大幅な上昇を続けることはなかったでしょう。
次のグラフをご覧ください。
その2年後の2015年には、トランプ大統領が就任しています。
トランプ氏は、選挙中から知的財産権の侵害などを理由に「中国に対する経済制裁を行う」と明言していました。
大方の予想を裏切ってトランプ政権が誕生し、対中制裁を実行するようになると、中国の富裕層は、国内の財産が目減りするのを恐れて、安全な投資対象である海外の土地を買いあさり始めたのです。
これは「キャピタルフライト(資本逃避)」の典型的な例です。
中国国内の住宅投資は限界を迎えつつあり、資金を海外に逃がす傾向はいっそう強まりつつあります。
外国人が土地を買うことを規制する法律がない日本
最近では、チベット、ウイグルへの人権弾圧が国際的に問題視され、アメリカだけではなく、イギリス、EU、オーストラリア、インドなども中国への態度を厳しくしています。
場合によっては中国人が国内に土地を所有するのを規制するだけではなく、今所有している土地や資産を差し押さえるようなことにもなるかもしれません。
日本には外国人が土地を買うことを規制する法律がありません。
そこで、諸外国が中国への圧力を高めれば高めるほど、中国の逃避マネーは日本に向かうことになります。
このままだと、札幌の地価も近いうちに2013年の2倍を超えてしまうかもしれません。
環境保護が押し上げる土地の価格
つい昨日もお話ししましたが、建物の解体費が大幅に値上がりしています。
少子高齢化が進む日本では、これ以上大規模な宅地造成が行われることは考えづらいので、住宅用地は、すでにある住宅街の中に求めるしかありません。
そうなると、既存の住宅を解体して更地にしなければならず、売主様は、解体費を価格に上乗せするか、もしくは現状渡しで、買主様が解体費を負担するか・・・ということになります。
環境を守ることは大切なことですが、それが不動産価格にも、大きな影響を及ぼしているのです。
これではとても、札幌市内に3,000万円以下で注文住宅を建てることはできません。
そこで対策としては、
① リノベーションで建築費を節約する
(リノベーションがどのように建築費を節約するか、新築とに違いにご興味のある方はこちら👇)
https://kenchikusha.net/kenchiku_blog/blog-post-4047/
② より有利な住宅ローンを選び、土地代が予算をはみ出しても、トータルで住宅費の負担を下げる
という二つの方法が考えられます。
ですが、住宅ローンの選び方というのは思ったより難しく、単純に金利のパーセンテージが低ければ総支払額が小さいか?というとそうでもなかったりするのです。
というわけで、明日以降、少しとびとびにはなると思いますが、
住宅費の負担を減らすために、「今こそ知りたい住宅ローン」
についてお話ししたいと思います。
さて、当社では、お客様のお好みに合わせて
選べる!オーダーリノベーション住宅を中心に
自分らしい家を持ちたいという方の
さまざまなご要望にお応えしています。
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